送信されるメッセージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 01:12 UTC 版)
「アクティブSETI」の記事における「送信されるメッセージ」の解説
メッセージの内容を考える上では、物理層として用いる電磁波の周波数から送信内容の記述に用いられる自然言語までのあらゆるレイヤーにおいて、異星文明と地球文明の間の通信プロトコルの整合性が全くないことが、非常に大きな障害になる。従って、どのプロジェクトにおいても、宇宙共通の法則である数学を唯一の通信プロトコルとしてメッセージを送信しており、異星文明による電波探索と、受信データの数学的解析による意味の抽出に頼っている現状がある。また、星間空間における電波の減衰の問題から、メッセージは収束させた電波により送信されるため、異星文明が存在する方角とメッセージを送信する方角が少しでもずれていれば、異星文明の観測に掛からない可能性が遥かに大きくなる点も問題である。そもそも、異星文明が存在する方角が未知であるため、宇宙観測により異星文明の存在確率を推定しながら虱潰しに送信を行うしかない。 アレシボ・メッセージでは、ビットマップ画像による簡単な絵が送られた。ビットマップ画像の復元に関するプロトコルがないことは、総ビット数を2つの素数の積にすることで解決した。この手法は、数学の法則は宇宙共通であるという事実に基づき、メッセージを異星人に数学的に解析させる手法である。 イヴァン・デュティル(英語版)は、地球外知性とのコミュニケーションのために作られた人工言語Lincosでメッセージを組み上げた。
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