OQS-101とは? わかりやすく解説

OQS-101

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:30 UTC 版)

海上自衛隊のソナー」の記事における「OQS-101」の解説

詳細は「75式探信儀 OQS-101」を参照 OQS-3並行して開発され低周波アクティブ/パッシブ・ソナー。やや先行して開発・配備されていたアメリカAN/SQS-26匹敵するとされ、また、OYQ-101 対潜情報処理装置ASW Direction System: ASWDS)との連接対応している開発遠距離探信装置T-101として着手され昭和37年度から39年度にかけて研究試作昭和39・40年度に技術試験行った。その成果受けて再度昭和41年から43年度にかけて試作昭和44年度に技術試験行った昭和4546年には、実用試験隊(現在の開発隊群)の護衛艦ありあけ」の艦首部試作機搭載する改修行って実用試験が行われた。ソナー直径5メートルに及ぶ大型機であり、これを搭載したために、全長にして5.5メートル排水量にして230トン大型化となった。またその大消費電力賄うため、出力225キロワットディーゼル発電機搭載するなど、非常に大規模な改修であったため、工事には1年年月費やされた。その後性能改善試験経て昭和49年度に75式探信儀 OQS-101として制式化された。 本機は、日本初め収束帯CZ)、海底反跳(ボトム・バウンス、BB)による長距離探知対応したソナーである。このため、T-101が試作された当初は、艦のローリング影響低減するための動揺修正装置付加されいたものの、むしろその装置機械的雑音ソナー探知障害となることが判明し撤去された。また低周波発振時の振動に伴うキャビテーション影響懸念されたことから、ソナードーム内には脱気器が設置されたものの、こちらも効果認められなかった。また、操作および信号処理にあたっては、扇形走査指示器SSI)、LFMlinear frequency modulation信号採用および相関処理化、自動利得制御AGC)、TDITarget Doppler Indicator)などの新技術採用された。 本機は相当の高性能備えていたものの、その代償として相当の大重量であり、仮に3,000トン護衛艦搭載する場合には基準排水量の約5%を占め大重機器艦首装備するため特別な配慮が必要とされた。このため装備艦はしらね型護衛艦(50DDH)のみとされており、当初検討されていたはるな型(43DDH)への後日装備は、最終的に実現しなかった。装備方式OQS-3同様に艦首装備式(バウ・ソナー)とされている。 搭載艦 しらね型護衛艦(50/51DDH)

※この「OQS-101」の解説は、「海上自衛隊のソナー」の解説の一部です。
「OQS-101」を含む「海上自衛隊のソナー」の記事については、「海上自衛隊のソナー」の概要を参照ください。

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