M1934の系譜とは? わかりやすく解説

M1934の系譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/25 02:30 UTC 版)

ベレッタM1934」の記事における「M1934の系譜」の解説

第一次世界大戦以前イタリア軍制式拳銃として生産性良くないグリセンティM1910採用していた。しかし、急激に増大する兵器需要当時イタリア産業界対処しきれず、生産され各種銃器類はすべて前線投入されることとなった。それでも武器供給追いつかず、拳銃に関して例外ではなかった。 拳銃配備少なさ頭を悩ませイタリア軍は、老舗の銃メーカーベレッタ社に大量生産向けの拳銃設計依頼する。そこで、ベレッタ社の技師ギアンドーソは、グリセンティ用9mm弾を発射できるストレートブローバック方式用いた自動式拳銃設計しイタリア陸軍提示した拳銃の不足に悩んだイタリア陸軍は、この安く大量に生産できる拳銃をすぐに採用してベレッタM1915命名し量産発注した。のちにベレッタM1915第一次大戦中、イタリアで最も生産され拳銃となったベレッタM1915大量生産で、ベレッタ社は一躍イタリア最大の銃メーカーとなったその後ベレッタ社はM1915の技術踏まえて中型小型ブローバック自動式拳銃市場送り出して成功する主力軍用拳銃としては、1930年代初頭にM1915の直系と言える発展型のベレッタM1931とベレッタM1932を開発した。両銃とも小型.32ACP弾7.65x17mm弾)を使用し小型軽量使いやすかったベレッタ社はこれを改良してさらに部品数を減少し強度上げたベレッタM1934開発した外見はグリップカバーから木製パーツ廃し金属製変更していることで区別できるまた、弾丸この方式で使える拳銃弾の中では強力な.380ACP弾採用し一定の威力確保した小型シンプルな作りによって故障少ないこの拳銃1934年イタリア軍ベレッタM1934という名で制式採用され、第二次世界大戦全般渡ってイタリア陸軍使用されることとなったまた、派生型として外見はほとんど同型.32ACP弾使用するM1935も開発され、こちらも商業的成功収めた近代的な軍用拳銃必要条件満たし自衛用としては充分な性能備えた拳銃となっている(第二次大戦北アフリカイギリス軍イタリア兵から鹵獲したベレッタM1934自分装備使用していたという話もある)。 ベレッタ社は1945年イタリア敗戦まで拳銃機関銃作り続けた大戦末期になると会社イタリア進駐していたドイツ軍接収されドイツ軍およびそれに協力する組織用に生産を行うことになったが、この時期になるとM1934は製作精度仕上げ次第雑になり、粗悪な品質になった大戦後ベレッタ社は残った部品かき集めることから、ベレッタM1934・M1935の再生産始めた再編されイタリア軍警察でもベレッタM1934制式採用され、外装デザイン一部変更(グリップデザインなど)を加えられながら生産された。アメリカ販売版は「M934・M935」の名称で販売されたが、後継モデルM70系が1950年代以降登場したことで生産終了した。

※この「M1934の系譜」の解説は、「ベレッタM1934」の解説の一部です。
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