LisaとMacintoshとは? わかりやすく解説

LisaとMacintosh

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:47 UTC 版)

スティーブ・ジョブズ」の記事における「LisaとMacintosh」の解説

1981年IBMIBM PC発売しパーソナルコンピューター市場参入した次第Apple IIシェア奪われてゆき、新し製品待望されるようになった1978年Apple II打ち破る次世代パーソナルコンピューターとして、Lisaリサ)・プロジェクト立ち上げられた。 1979年ゼロックスからの出資受け入れ交換条件として、ジョブズ要請により当時ゼロックス管轄研究所であったパロアルト研究所見学が行われた。その際ビットマップディスプレイマウス前提とする「Alto」で、GUI実現した暫定ダイナブック環境」(開発者アラン・ケイらは、SmalltalkOSとして動作するAltoをこう呼称した)のデモ大きな衝撃受けたジョブズは、開発中Lisaに、これと同じ機能持たせることを考え、自らプロジェクト率いていくこととなったLisaのための最初Appleマウスは、ジョブズデビッド・ケリー、ジム・ユルチェンコによりデザインされた。また、そのデザインプロセスデザイン思考IDEO誕生のきっかけとなったデビッド・ケリーインタビュー答えている。 1979年Apple入社したジェフ・ラスキンは、Apple II一般向けには複雑すぎると考えていた1人だった。ラスキンカリフォルニア大学サンディエゴ校での教え子であったビル・アトキンソン雇いApple IIメンテナンス担当だったビュレル・スミスなど数人で、1979年Macintoshプロジェクト開始する。このMacintoshは、誰にでも簡単に扱えるノート代わりコンピューター目指していた。 一方ジョブズは、会社内での独断専行立ち居振る舞いから、社長スコットによってLisaプロジェクトメンバーから外されてしまう。行き場失ったジョブズは、1981年突如としてMacintoshプロジェクト参画宣言する殴り込みをかけるかのような展開ではあったが、数人動いていたMacintoshプロジェクトジョブズ迎え入れた。そして、ハード担当ジョブズ、ソフト担当ラスキンとなり、取締役だったジョブズ働き予算開発メンバー増え同時にLisaプロジェクトからもスタッフ引き抜き行った。 しかし、Lisa上回るものにしようとするジョブズは、ソフト(オペレーティングシステムに関して口を出し始めたために、ラスキン激しく対立したラスキン役員に対してジョブズの首を取るか、自分新たな場に移すか」と直談判した。最終的に役員サイドは、Macintoshプロジェクトジョブズ押し込めておく方が会社にとって悪影響少ないと考えジョブズ考え優先し1982年3月ラスキンApple去ったジョブズは、Macintoshにはシンプルな美しさ必要だ考え基板パターン美しくないという理由で、設計案幾度となく却下したまた、同様の理由拡張スロット採用拒否したり、みすぼらしいフロッピードライブイジェクトボタンをなくし、オートイジェクト導入させたりした。筐体は、机上電話の横に置かれる電話帳ほどの大きさ理想として、30cm四方サイズに収まるように提案初代Macintosh筐体デザインは、ジェリー・マノックApple社員)によってデザインされたものであり、Apple IIcMacintosh SEデザイン行ったフロッグデザインジョブズとエスリンガーが意気投合し1982年からパートナーシップを組む)によるものではない。 以上のように、手間惜しまなかったがゆえに開発難航しMacintoshデビューしたのは1984年1月のことだった。

※この「LisaとMacintosh」の解説は、「スティーブ・ジョブズ」の解説の一部です。
「LisaとMacintosh」を含む「スティーブ・ジョブズ」の記事については、「スティーブ・ジョブズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「LisaとMacintosh」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「LisaとMacintosh」の関連用語

LisaとMacintoshのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



LisaとMacintoshのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスティーブ・ジョブズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS