K4の人柄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:57 UTC 版)
近所の男性店員は『読売新聞』の取材に対し、K4の人柄について「とにかく態度が横柄で、買い物に来ても何かと注文を付けるから関わり合いになりたくなかった」と証言した。 その一方で、K4を幼少期から知っていた近隣住民の男性は『読売新聞』の取材に対し「K4は相撲を辞めてからすぐに暴力団の世界に入ったらしい。暴力団の組事務所では電話番をしていると聞いた」と証言した一方で「母K2が逮捕された後、自分に『おじちゃん、迷惑かけてごめんな』と頭を下げてきた」とも語った。 また、福岡拘置所に収監されていた被告人K4の手記を書籍『我が一家全員死刑』として出版した作家・鈴木智彦とK4と接見した当初、「被害者に対する謝罪はないのか?」と鈴木が問いただすと、K4は「(被害者たちを)可哀想とは思いますが、申し訳ないとは思ってないです。殺されたのも運命、私が死刑になるのも運命。それに私はヤクザです。親分の命令は絶対なんです」と語り、反省・謝罪の念を示さなかった。 しかし鈴木は同書文中で「犯行に対する悔恨のない内容だった手記から、初めて面会した当初は『K4は極悪非道な殺人鬼』という印象を抱いていたが実際にK4と接見を重ねるにつれて印象が変わり、『殺人犯であるという事実を忘れそうになった』『案外まともな人間であることがわかった』」と綴った。その上で鈴木は同書で「K4は殺人に快楽を覚える感性を告白してはいるがそれを完全には肯定できておらず、自らを『鬼畜』と居直る割には自らの行為に疑問を持っている。どれだけ粋がっても『素直な子供の部分』を隠しきれていないことから手記は『狂人の妄想』とは思えなかった」と述べた。その上で鈴木は、K4の人間性について「『家族が生きるためなら他人の生命さえ奪っても構わない』とする社会性のなさ以外、我々と変わらぬ人間らしい感情はふんだんに持っている」と評した。 「父が暴力団幹部、自宅が組事務所という環境で育った『組員2世』」「生活が暴力団といつもつながっていた」というK4の生い立ちについて、『毎日新聞』記者・岸達也は「『違う環境で生まれ育っていたらこんな事件は起こさなかったかもしれない』という思いが、ふと頭をかすめた」と振り返った。
※この「K4の人柄」の解説は、「大牟田4人殺害事件」の解説の一部です。
「K4の人柄」を含む「大牟田4人殺害事件」の記事については、「大牟田4人殺害事件」の概要を参照ください。
- K4の人柄のページへのリンク