JT60とは? わかりやすく解説

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ジェーティー‐ろくじゅう【JT-60】〔‐ロクジフ〕


JT-60

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 23:06 UTC 版)

JT-60は、日本磁場封じ込め型核融合実験装置である。日本原子力研究所(JAERI、後に日本原子力研究開発機構を経て量子科学技術研究開発機構)が1985年から運用している。「JT」はJAERI Tokamak、「60」は計画当初のプラズマ体積60立方メートルに由来する[1][2]。当時最高水準の核融合(温度・密度・閉じ込め時間の積)を樹立した。 )[3]


  1. ^ 「ロクマル」への誇りと愛着-那珂核融合研究所- 日本原子力研究開発機構 JAEAメールマガジン(2010年1月15日)2020年4月25日閲覧
  2. ^ a b c d e f g 量子科学技術研究開発機構 (7 2020). “FEATURE ARTICLE 0 1 ファーストプラズマに向けJT-60SAいよいよ始動!”. QST NEWS LETTER 13: 1-2. https://www.qst.go.jp/uploaded/attachment/17338.pdf. 
  3. ^ 核融合プラズマ性能の進展”. 量子科学技術研究開発機構. 2020年6月26日閲覧。
  4. ^ “核融合超伝導トカマク型実験装置「JT-60SA」が完成、今秋のプラズマ着火予定”. 原子力産業新聞 (日本原子力産業協会). (2020年4月23日). https://www.jaif.or.jp/journal/japan/2778.html 2020年6月26日閲覧。 
  5. ^ 「核融合実験 最大の装置*茨城に完成」『読売新聞』朝刊2020年4月23日(社会面)
  6. ^ JT-60SAの装置パラメータ”. 量子科学技術研究開発機構. 2020年6月26日閲覧。
  7. ^ JT-60SA建設”. www.qst.go.jp. 量子科学技術研究開発機構. 2020年4月18日閲覧。
  8. ^ JT-60SA初のプラズマ生成に成功~日欧で取り組む幅広いアプローチ活動で大きなマイルストーンを達成~
  9. ^ JT-60SA計画とは”. www.qst.go.jp. 量子科学技術研究開発機構. 2020年4月18日閲覧。
  10. ^ 대덕 시험용 핵융합로 ‘KSTAR’ 가동 『중앙 데일리 뉴스』2011.04.02


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JT-60

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:56 UTC 版)

トカマク型」の記事における「JT-60」の解説

詳細は「JT-60」を参照 JT-60は熱核融合技術開発のために日本製作した代表的なトカマク型臨界プラズマ試験装置である。「JT」とは「Japan Torus」の略。以前日本原子力研究所 (Japan Atomic Energy Research Institute, JAERI) と呼ばれていた組織が、2005年10月1日核燃料サイクル開発機構との統合で、今は独立行政法人日本原子力研究開発機構 (Japan Atomic Energy Research Institute, JAEA)(略称:原研げんけん)の那珂研究所 (Naka Fusion Institute) が運用している。1985年以来実験使用され核融合条件に関する世界記録保持している。( 1.77 × 10 28 K ⋅ s ⋅ m − 3 = 1.53 × 10 21 k e V ⋅ s ⋅ m − 3 {\displaystyle 1.77\times 10^{28}K\cdot s\cdot m^{-3}=1.53\times 10^{21}keV\cdot s\cdot m^{-3}} ) JT-60は、EUJET (Joint European Torus) と同様にD型ポロイダル断面を持つ典型的なトカマク炉である。これらの実験結果次の実験装置であるITERにとってとても重要なのである1998年平成10年)に行った重水素-重水素」のプラズマ実験を、もしも50%-50%の「重水素-三重水素」で行えばエネルギー均衡点を越えて入力エネルギー発生エネルギー等しい点、以上の反応、恐らくQ=1.25程度生じたはずである。JT-60は、放射性物質である三重水素を扱う機能持っておらず、EUJETのみがその機能持っている2006年平成18年5月9日に28.6秒のプラズマ保持時間記録した。これは2004年にJT-60自身出したこれまでの世界記録16.5秒を塗り替えるものであった。これは、強磁性体であるフェライト鋼を用いたプラズマ閉じ込め磁場形状改良結果であると発表されている。JT-60の次の課題プラズマ圧力閉じ込め磁場圧力の比(ベータ値)を高め必要がある

※この「JT-60」の解説は、「トカマク型」の解説の一部です。
「JT-60」を含む「トカマク型」の記事については、「トカマク型」の概要を参照ください。

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