技術と周辺装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 07:02 UTC 版)
「LHD (プラズマ装置)」の記事における「技術と周辺装置」の解説
プラズマを閉じ込める磁場を作るため、ヘリカルコイルとポロイダルコイルが設置されている。ヘリカルコイルはらせん状に巻かれた2本のコイルであり、ドーナツを取り巻くように設置されている。 LHDの主なコイルには超伝導コイルが使われており、磁場閉じ込め核融合実験装置としては世界初である。本装置以外のヘリカル型装置では、ドイツのマックス・プランク研究所で建設中の「ヴェンデルシュタイン7X計画」でも、超伝導コイルを使った実験を行う予定である。また、トカマク型では2009年に中国が、等離子体物理研究所において超伝導を用いた装置(EAST)を完成させている。 核融合研究のため、プラズマ真空容器周辺には数多くの機器が用意されている。本装置の場合には、プラズマの温度を上げるための中性粒子照射装置(NBI)、イオンサイクロトロン共鳴加熱装置(ICRF)、電子サイクロトロン共鳴加熱装置(ECH)がある。また、局所的に磁場を変化させるローカルアイランドダイバーター、真空装置内の不純物を取り除く排気装置、そして各種の実験観測装置などが取り付けられている。 この装置で得られた結果は、現在建設が進められているITER(トカマク型)や日本原子力研究開発機構のJT-60SA(トカマク型)でも役立てられている。
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