技術と戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 05:07 UTC 版)
打撃における技術と戦術には、次のようなものがある。項目名にリンクがあるものは、当該記事も参照。 ミート打法 ボールを遠くに飛ばすよりもバットに当てる(ミートする)ことを念頭に置いてスイングすること。端的に三振をしなかった打撃を意味して、凡打もバットに当てたことになるので広義でミートに含まれることがある。 強振 フルスイングとも呼ばれ、ボールをより遠くに飛ばすために強くスイングすること。 ハーフスイング スイング途中でバットを止めること。 カット 2ストライク後の安打が困難なストライクゾーンへの投球に対して、三振を避けるためにファウルボールを狙ってバットに当てにいくこと。 センター返し ピッチャー返しとも呼ばれ、打球をセンター方向めがけて打ち返す。最も基本的な打撃戦術とされる。 流し打ち 右打者が右翼手方向に、左打者が左翼手方向に打つこと。右打者の場合は「右打ち」「おっつけ」とも呼ぶ。カットを狙う際にも有効な技術である。 引っ張り 右打者が左翼手方向に、左打者が右翼手方向に打つこと。一般的に流し打ちよりも強い打球を打てる。また、引っ張り専門の打者をプルヒッターと呼ぶ。 広角打法 元々は広角に打ち分ける技術の高かった張本勲の打撃の代名詞だったが、センター返し、引っ張り、流し打ちを織り交ぜ打球方向に偏りが無い打撃技術を指す用語となっている。 バント バットを本塁上で止めた構えからボールをバットに当て、ボールを軽く転がす戦術。走者を進塁させたり、相手守備の意表を突いて出塁するために行う。 バスター バントの構えから、投球と同時に通常の構えに戻して打つ戦術。野手が極端な前進守備を敷いたためバントが困難な場合や、打者が投手とのタイミングを合わせ難い場合、バントと見せかけて相手の集中力や守備隊形を崩したりする場合などに行われる。バントと見せかけることによって打者の打ちやすい球種を投げさせる狙いで用いられることもある。 エバース バントの構えから、バットを引いて投球を見送る動作を指す。バントをするつもりだったが投球が明らかなボールであったり、打者有利なボールカウントで敢えて投球を見送る際に用いられる。 ヒットエンドラン 投球と同時に走者を盗塁させた後、打者もその投球を打ち進塁を狙う戦術。盗塁とバントを組み合わせた場合はバントエンドラン、盗塁とバスターを組み合わせた場合はバスターエンドランと呼ばれる。 ランエンドヒット ヒットエンドランと同様に走者に盗塁させるが、打者は投球を見て打つか打たないかを選択する。打った場合はヒットエンドランと同様となり、打たなかった場合は通常の盗塁と同様となる。
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