魚類の細菌性鰓病菌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 菌類 > > 魚類の細菌性鰓病菌の意味・解説 

魚類の細菌性鰓(えら)病菌 [Flavobacterium branchiophila]

 細菌性鰓病最初アメリカでサケ科魚類新しい"病"として報告され魚病で、"栄養性病"と区別してこの病名になった。この魚病欧米日本サケ科魚類細菌病の中で最も多発するものの一つとして知られ日本ではおもにニジマス稚魚(4-5月)に多くみられていたが、近年ヤマメアマゴ放流用のサケにも発生して問題となっている。
初め餌を取らなくなり病状が進むと多量粘液によって鰓蓋(えらぶた)が閉じなくなり(えら)が鬱血(うっけつ)して腫れる。さらに(えら)組織細菌覆われて、鰓薄板(さいはくばん)が癒着して鰓弁棍棒化しついには呼吸が困難となって死亡する。この病気発生する環境要因として、過密養殖水中アンモニア増加溶存酸素低下あるいは水中浮遊物などが挙げられている。治療には5%食塩水への浸漬法塩化ベンザルコニウム過マンガン酸カリウムによる薬浴法が用いられている。
細菌性鰓病初め粘液細菌(滑走細菌)の1種考えられていたが、その後日本分離され粘液細菌ではないフラボバクテリウム属分類・命名された。この細菌水中常在する条件性病原菌で、グラム陰性偏性好気性の桿菌(0.3-0.5×5-15μm)で、屈曲運動滑走運動をしないが、淡黄色菌体色素(カロテノイド)をもつことも特徴である。その発育10-20で、塩化ナトリウム加えない場合に最もよく発育するまた、この細菌タンパク質デンプン分解する血清型分離によって違い、共通の抗原特異的な抗原知られている。また、病原性については環境要因との関連考えられているが詳しいことは不明である。




魚類の細菌性鰓病菌と同じ種類の言葉

このページでは「微生物の用語解説」から魚類の細菌性鰓病菌を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から魚類の細菌性鰓病菌を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から魚類の細菌性鰓病菌を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

魚類の細菌性鰓病菌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



魚類の細菌性鰓病菌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2024 Fumiaki Taguchi

©2024 GRAS Group, Inc.RSS