滑走細菌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 菌類 > > 滑走細菌の意味・解説 

滑走細菌 [Gliding bacteria]

 匍匐(ほふく)細菌ともよばれ、液体中では菌体屈曲させて運動し寒天培地のような個体表面ではナメクジのようにゆっくり滑る(または這う)運動をして移動する細菌群をいう。この運動鞭毛運動より著しく緩慢であるがその仕組み不明である。典型的な滑走細菌は寒天培地上で広がった周縁不明瞭な集落をつくる。細菌細胞表面多糖から成る粘液質覆われているので、細胞塊が移動したあとに粘液の軌跡できることが多い。また細胞集合する傾向強く液体培地中では凝集する場合や、分散して発育する場合もある。光合成をしない滑走細菌(従属栄養)はいずれグラム陰性好気性で、通常桿状ないし糸状であるが、生活環一つである球状粘液胞子(ミキソスポア)をもつ特異な子実体をつくる細菌もある。非光合成滑走細菌には粘液細菌群とサイトファーガ群のほかに、糸状細菌硫黄酸化細菌がある。また、光合成をする滑走細菌には緑色細菌藍藻(藍菌)がある。ほとんどの滑走細菌には病原性はないが、魚類のカラムナリス病菌例外的な病原菌である。




滑走細菌と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「滑走細菌」の関連用語

滑走細菌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



滑走細菌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2025 Fumiaki Taguchi

©2025 GRAS Group, Inc.RSS