硫黄酸化細菌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 菌類 > > 硫黄酸化細菌の意味・解説 

硫黄酸化細菌 [Sulfur oxidizing bacteria]

 硫黄細菌ともいい、無機硫黄化合物酸化して得られるエネルギー用いて生育する細菌である。これには分子状酸素硫黄化合物酸化する好気性の無色硫黄細菌と、二酸化炭素電子受容体として硫黄化合物酸化する嫌気性光合成硫黄細菌の2群がある。 無色硫黄細菌には化学独立栄養性糸状チオバチルス(Thiobacillus)やチオスピラ(Thiospira)と、従属栄養性糸状のベッギアトア(Beggiatoa)やチオスリックス(Thiothrix)がある。チオバチルスはおもに土壌生息し、1本の鞭毛をもつ桿菌で、多く偏性好気性である。チオ硫酸イオン単体硫黄酸化するが、細胞内には硫黄顆粒がない。とくに、チオバチルス・チオオキシダンス(Thiobacillus thiooxidans)は硫黄温泉などに生息し硫黄硫酸にまで酸化するので、pH1という強酸性下でも耐性である。 一方従属栄養性のベッギアトアやチオスリックスの多く淡水海水底土(有機物が多い下水溝海底泥)の表面生息し硫化水素単体硫黄酸化して細胞内硫黄顆粒をつくる。ベッギアトアなどはときに湾内海水養殖生簀(いけす)の底泥で、多量硫化水素存在するとそれを酸化して生育するので、海底泥の表面乳白色膜状にすることがある。なお、ベッギアトアは色素失った藍藻(藍菌)であるとの考えもある。

硫黄細菌

(硫黄酸化細菌 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 04:57 UTC 版)

硫黄細菌
分類
ドメイン : 細菌 Bacteria

硫黄細菌(いおうさいきん)とは、硫黄および硫化物酸化する細菌の総称[1]

チオバクテリウム、チオバチルス、チオスピラ、ベッギアトアなどが主なである[1]

化学合成硫黄細菌が硫化水素を酸化する反応式

この項目は、細菌(バクテリア)に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますPortal:生き物と自然ウィキプロジェクト 生物)。




硫黄酸化細菌と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「硫黄酸化細菌」の関連用語

硫黄酸化細菌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



硫黄酸化細菌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2025 Fumiaki Taguchi
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの硫黄細菌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS