緑色非硫黄細菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/02 04:33 UTC 版)
緑色非硫黄細菌(りょくしょくひいおうさいきん)は酸素非発生型光合成を行う光合成細菌の一群で、糸状の群体を形成し滑走により運動するものである。緑色糸状細菌や緑色滑走細菌ともよばれる。緑褐色を呈するものが代表的であるが、その名に反して種によってあるいは条件によっては赤褐色を呈する場合もある。また「非硫黄」といっても実際には硫化水素を光合成に利用して硫黄粒を蓄積する種も含まれている。したがって、この生物群を専門に扱う研究者の間では"filamentous anoxygenic phototrophs"(直訳は「糸状酸素非発生型光栄養生物」、糸状光栄養細菌)と呼ばれ、緑色非硫黄細菌という呼称は過去のものだと考えられている。名称の混乱を避けるために、クロロフレクサス(緑色滑走細菌)を総称として使われることが多くなっている。広義には類縁の非光合成性の細菌を含むクロロフレクサス門全体を指す場合もある。
- 1 緑色非硫黄細菌とは
- 2 緑色非硫黄細菌の概要
- 3 参考文献
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