魚類の白点病原虫 [Ichthyophthirius multifiliis,I.marinus (Cryptocaryon irritans)]
これらの原虫は繊毛虫類の少膜類(膜口類)に属し、多種類の魚の鰓や皮膚に感染・寄生する。後者の成虫は数日間魚へ寄生してから水中でシストをつくる。シストの中では多数の仔虫がつくられ、成長して水中へでて再び魚へ寄生する。繁殖する適温は25-30℃である。前者の原虫も同じような生活史で魚へ寄生するが、繁殖する適温が14-18℃と低い。但し、両種の仔虫は1-2日以内に宿主へ入らないと死滅する。食用にしない魚の場合の治療はメチレン・ブルー、マラカイト・グリーンまたはホルマリンの薬浴が有効であるが、養殖魚の有効な治療法はない。しかし、原因原虫の生活史を逆にとって、原虫が水中で生活している期間に養殖池の水換え、池換えや清掃を充分に行うこと、海水を希釈し、飼育水温を25℃以上に保つことなどで防除効果を挙げることができる。
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