魚類の水かび病菌 [Saprolegnia parasitica,S.shikotsuensis]
水かびは鞭毛菌類(以前は藻菌類の中の1群)の卵菌類に属し、ミズカビ科のミズカビ属、ワタカビ属、アファノマイセス属に分類されている多くの菌種がある。これらの水かびの形は区切りのない糸状の菌糸で、休眠胞子(8-15μm)をつくり、はっきり区別できる造卵器と造精器をもち、無性的には遊走子によって増殖する。サプロレグニア・シコツエンジス(S.shikotsuensis)は北海道支笏(しこつ)湖の天然のヒメマスから分離された水かびである。水かび病の予防や治療は各国でマラカイト・グリーンが使用されている。
なお、しばしばウナギに発生する"綿かぶり病"の原因菌もサプロレグニアであるが、まだ菌種は確定されていない。ただし、このかび病が発生する前の病気として、細菌性のエロモナス感染症が疑われている。
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