魚類の武田微胞子虫とは? わかりやすく解説

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魚類の武田微胞子虫 [Microsporidium takedai]

 武田微胞子虫症1933年北海道千歳川水系飼育されていたニジマス(心臓)の原虫寄生症として、武田志麻之輔(日本)によって初め研究され、その原因微胞子虫類であると報告された。その後阿寒湖苫小牧近くにあるトキト沼、さらにサハリンの川でもサケ科魚類にこの病気発生した
症状慢性型では心臓筋肉だけが冒されるが、外観的には異常がみられない。しかし、急性型では心臓体側筋肉などに紡錘型(3-4mm)の白色胞子嚢(シスト)のような集塊ができ、病気が進むとの体が起伏し心臓肥大してその表面突起ができる。ついには筋肉繊維壊死(えし)などをおこして死亡することもある。サケ科魚類だけが感染するが、とくにヒメマス若年症状が重い。
原因となる原虫はグルゲア症原虫似た微胞子虫類1種であるが、現在、分類定まらず、ミクロスポリジウム属にまとめられている。胞子(3-5μm)は卵形で、水温15以下でできる栄養型細胞多数をもつ柱状である。分裂すると2ケの胞子をつくるが、魚体内では組織との間に膜をつくらない。したがって発病防止する手段として飼育水温13以下に抑えると有効である。なお、"べこ病"とよばれるブリ(筋肉)の原虫病の原因微胞子虫類のミクロスポリジウム・セリオラエ(M.seriolae)である。




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