EUでの共産主義標章の禁止提案とは? わかりやすく解説

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EUでの共産主義標章の禁止提案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 10:14 UTC 版)

ヴィータウタス・ランズベルギス」の記事における「EUでの共産主義標章の禁止提案」の解説

2005年1月欧州議会議員となったランズベルギスは、別の欧州議会議員ハンガリー選出)の支持得て欧州連合EUにおいてはナチス・ドイツソビエト連邦両方標章禁止することを主張したランズベルギスは、欧州委員会司法内務担当委員であるフランコ・フラッティーニ書簡送り、「EUナチ標章禁止するなら、共産主義標章同じく禁止すべきだ」と述べた。フラッティーニ委員はこの問題取り上げ姿勢見せ、「議論を行う用意がある。共産党独裁ナチ同じく、何千万人もの犠牲者出した」と述べた。 しかし、共産主義再建党イタリア共産党は、ランズベルギス提案に対して激怒したほどなく、フラッティーニ委員は、イタリア共産党抗議により発言撤回するランズベルギス提案は、「脱ファシズム化」の結果成立したイタリア共和国大きな騒動巻き起こし2005年2月初めにイタリア共和国内の容共政党大規模な抗議活動行った。この提案は、イタリア共和国マスメディア関心の的となった。主要日刊紙一つである共和国新聞La Repubblica)は、ランズベルギスへのインタビュー掲載したが、イタリアの主要日刊紙リトアニア政治家に1頁全部割いたのは、イタリア史上初である。しかし、ランズベルギス提案は、イタリア共和国政治家には殆ど支持されなかった。一方でファシスト党党首ベニート・ムッソリーニの孫である、下院議員欧州議会議員アレッサンドラ・ムッソリーニは、「この提案実行することは我々の道徳的責務である」と述べた。 この提案に対しては、ロシア連邦議会看過しなかった。ロシア連邦下院ドゥーマ)の第一副議長は、この提案を「異常」と述べた別のロシア連邦共産党議員は、「一部欧州人増長し、誰によってファシストから解放されたか忘れている」と言った。 この論争2005年2月初め欧州委員会が全EUにおけるナチスドイツ標章禁止自体否決したため、終結した。フラッティーニ司法担当委員は、「“赤い星”と“鎌と鎚”をEU反差別法案に含めるのは適切ではない」と述べた結局2005年2月末に、EUは、加盟25ヶ国で、「鉤十字」などナチスドイツ標章禁止する提案却下し、「鎌と鎚」など共産主義標章禁止する提案却下した。どの標章禁止すべきかということ加盟国合意得られないため、ルクセンブルク大公国提案撤回したからである。この提案について表現の自由侵害するのである懸念する意見もあった。 現在、ヨーロッパでナチスドイツソビエト連邦両方標章法律禁止している国家は、ハンガリーポーランドバルト三国エストニアリトアニアラトビア)、ウクライナである。又、2011年現在ヨーロッパでナチスドイツ標章のみを禁止している国家は、ドイツとフランスである。

※この「EUでの共産主義標章の禁止提案」の解説は、「ヴィータウタス・ランズベルギス」の解説の一部です。
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