EUでのマルタ (2004–)
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「マルタの歴史」の記事における「EUでのマルタ (2004–)」の解説
2004年のマルタのEU加盟は、マルタの外交政策に重要な影響を与えた。特に、マルタは1971年以来活発なメンバーであった非同盟運動から脱退することを要求された。 EU加盟に伴い、マルタは2008年1月1日にユーロ圏に加盟した。2008年の選挙でゴンジの首相就任が確定し、2009年にはジョージ・アベーラがマルタの大統領に就任した。 2011年5月28日、協議離婚の国民投票で賛成が多数となった。当時、マルタはフィリピンとバチカン市国と並んで、離婚が認められていない世界でたった3つの国のうちの1つだった。国民投票の結果を受けて、同年、一定の条件下で離婚を認める法律が制定された。 2012年、汚職事件によりジョン・ダッリは辞任し、後任にトニオ・ボルグがマルタ共和国総監に就任した。ゴンジ政権が議会の過半数を失ったため、2013年3月に臨時選挙が招集され、ジョゼフ・ムスカットが首相に選出された。 2019年4月、議会はマリールイーズ・コレイロ・プレカの後任として、ジョージ・ヴェラを第10代マルタ共和国大統領に選出した。 2017年10月16日、マルタのジャーナリストで反腐敗活動家のダフネ・カルーアナ・ガリジアが、ビドニージャの住居近くで自動車爆弾で暗殺された。彼女の殺害は、労働党政権と島の司法制度への批判を巻き起こした。ジョセフ・マスカットの側近同士の関与の証拠とヨルゲン・フェネックの逮捕を受け、島々での長期にわたる抗議行動と国際的な批判が、2019-2020年の政治危機を促進させたのである。その結果、ジョセフ・マスカット首相、コンラッド・ミジ大臣、キース・シェンブリ首相首席補佐官が辞任することになった。2020年1月11日に行われたマルタ労働党内の選挙で、ロバート・アベラ氏が党首、そしてマルタの首相に選出された。
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