1982年にWHOが提唱した歯周疾患の診査法で、地域の歯周疾患の状態を示す指標として国内外で広く用いられています。
専用の探針(プローブ)を用いて、歯肉出血・歯周ポケット・歯石の3指標により、コード0~4の5段階で評価します:
コード0:健全
コード1:出血
コード2:歯石沈着
コード3:浅い歯周ポケット
コード4:深い歯周ポケット
口腔内の一部の歯(代表歯)を診査する場合が一般的で、診査した歯の最高コードを個人の代表値とする方法と各コードの部位数で評価する方法の2通りの評価方法があります。
地域歯周疾患指数
地域歯周病指数
【英】:CPI, Community Periodontal Index
歯周病(periodontal disease)は、400種以上の口腔内常在菌のなかの約10種類の特異な歯周病細菌による感染症であると共に、口腔清掃、喫煙、ストレスなどに関連する生活習慣病としても定義されている。歯肉部の炎症に限局する歯肉炎(gingivitis)と歯槽骨に炎症が進展した歯周炎(periodontitis)に分類される。全ての歯肉炎が必ずしも歯周炎には進行せず、ある進行リスクが生じた部位に急激に骨の吸収が起こり、歯周病変が進行すると考えられている。この部位特異性に関するエビデンスが報告されるにつれて、1940〜1960年代にかけて提唱された歯周病の進行度をスコア化してその1歯当たりの平均値で表した歯周病の指標(PMA index, Periodontal Index等)を改善するために、1977年にWHOによってCPITN(community periodontal index of treatment needs)が提案された。1997年に出版された「WHO口腔診査法第4版」からは、CPI(community periodontal index)と表記されるようになった。
診査法は、WHO型プローブを用い、歯周部位のプロービングによって行う。正常な場合をコード0、出血が見られる場合をコード1、歯石の存在する場合をコード2、4〜5mmの歯周ポケットが存在する場合をコード3、6mm以上のポケットが存在する場合をコード4とする。このコードは、0〜4のスコアを平均して使用するものではない。
全ての歯の診査を行い、上下顎、前歯・臼歯部の6ブロック(セクスタント)に分け、各セクスタントで最も高い数値の歯のコードを選ぶ方法と、前歯部は上顎右側中切歯、下顎左側中切歯を診査し、臼歯部は、第一大臼歯と第二大臼歯を診査し、各最大コードを選ぶ方法がある。
1995年からWHOのGlobal Oral Data Bankに100カ国以上の35〜44歳の住民のCPIが公開されている。(深井穫博)
参考URL:World Health Organization: Periodontal Country Profiles,
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/prevent/perio/cont...
歯周病(periodontal disease)は、400種以上の口腔内常在菌のなかの約10種類の特異な歯周病細菌による感染症であると共に、口腔清掃、喫煙、ストレスなどに関連する生活習慣病としても定義されている。歯肉部の炎症に限局する歯肉炎(gingivitis)と歯槽骨に炎症が進展した歯周炎(periodontitis)に分類される。全ての歯肉炎が必ずしも歯周炎には進行せず、ある進行リスクが生じた部位に急激に骨の吸収が起こり、歯周病変が進行すると考えられている。この部位特異性に関するエビデンスが報告されるにつれて、1940〜1960年代にかけて提唱された歯周病の進行度をスコア化してその1歯当たりの平均値で表した歯周病の指標(PMA index, Periodontal Index等)を改善するために、1977年にWHOによってCPITN(community periodontal index of treatment needs)が提案された。1997年に出版された「WHO口腔診査法第4版」からは、CPI(community periodontal index)と表記されるようになった。
診査法は、WHO型プローブを用い、歯周部位のプロービングによって行う。正常な場合をコード0、出血が見られる場合をコード1、歯石の存在する場合をコード2、4〜5mmの歯周ポケットが存在する場合をコード3、6mm以上のポケットが存在する場合をコード4とする。このコードは、0〜4のスコアを平均して使用するものではない。
全ての歯の診査を行い、上下顎、前歯・臼歯部の6ブロック(セクスタント)に分け、各セクスタントで最も高い数値の歯のコードを選ぶ方法と、前歯部は上顎右側中切歯、下顎左側中切歯を診査し、臼歯部は、第一大臼歯と第二大臼歯を診査し、各最大コードを選ぶ方法がある。
1995年からWHOのGlobal Oral Data Bankに100カ国以上の35〜44歳の住民のCPIが公開されている。(深井穫博)
参考URL:World Health Organization: Periodontal Country Profiles,
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/prevent/perio/cont...
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