AssemblyVersionAttribute クラス

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

AssemblyVersionAttribute クラス

属性を付けるアセンブリのバージョンを指定します。

名前空間: System.Reflection
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

<ComVisibleAttribute(True)> _
<AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly, Inherited:=False)> _
Public NotInheritable Class
 AssemblyVersionAttribute
    Inherits Attribute

Visual Basic (使用法)

Dim instance As AssemblyVersionAttribute

C#

[ComVisibleAttribute(true)] 
[AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly, Inherited=false)]
 
public sealed class AssemblyVersionAttribute
 : Attribute

C++

[ComVisibleAttribute(true)] 
[AttributeUsageAttribute(AttributeTargets::Assembly, Inherited=false)]
 
public ref class AssemblyVersionAttribute sealed
 : public Attribute

J#

/** @attribute ComVisibleAttribute(true) */ 
/** @attribute AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly, Inherited=false)
 */ 
public final class AssemblyVersionAttribute
 extends Attribute

JScript

ComVisibleAttribute(true) 
AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly, Inherited=false)
 
public final class AssemblyVersionAttribute
 extends Attribute

解説

アセンブリのバージョン番号は、アセンブリの ID の一部であり、アセンブリへのバインディングとバージョン ポリシーにおいて重要な役割を果たします。ランタイムに対する既定のバージョン ポリシーは、構成ファイルで明示的なバージョン ポリシーによってオーバーライドされていない限り、アプリケーションが作成され、テストされたバージョンでだけ実行することになっています。なお、構成ファイルには、アプリケーション構成ファイル、発行元ポリシー ファイル、およびコンピュータの管理者の構成ファイルがあります。詳細については、「アセンブリの概要」を参照してください。

メモ
バージョンのチェックは、厳密な名前付きのアセンブリでだけ実行されます。

バージョン番号は次の 4 つの部分で構成されます。

<メジャー バージョン>.<マイナ バージョン>.<ビルド番号>.<リビジョン>

これらの値をすべて指定することもできますし、ビルド番号、リビジョン番号についてはアスタリスク (*) を使用することによって既定値を適用することもできます。たとえば、[assembly:AssemblyVersion("2.3.25.1")] の場合、メジャー バージョン番号は 2、マイナ バージョン番号は 3、ビルド番号は 25、リビジョン番号は 1 であることを表します。[assembly:AssemblyVersion("1.2.*")] というバージョン情報の場合、メジャー バージョン番号は 1、マイナ バージョン番号は 2 で、ビルド番号とリビジョン番号については既定値が使用されます。[assembly:AssemblyVersion("1.2.15.*")] というバージョン番号の場合、メジャー バージョン番号は 1、マイナ バージョン番号は 2、ビルド番号は 15 で、リビジョン番号には既定値が使用されます。既定のビルド番号は、日単位でインクリメントされます。既定のリビジョン番号はランダムな値になります。

メモ
ビルド番号にアスタリスクを指定した場合は、リビジョン番号を指定できません。

アセンブリのメジャー バージョンとマイナー バージョンは、アセンブリのエクスポート時に、タイプ ライブラリのバージョン番号として使用します。一部の COM ホストは、バージョン番号 0.0 のタイプ ライブラリを受け入れません。したがって、アセンブリを COM クライアントに公開する場合、Visual Studio 2005 外部で作成され、AssemblyVersionAttribute が指定されていないプロジェクトでは、AssemblyVersionAttribute ページで明示的にアセンブリ バージョンを 1.0 に設定してください。アセンブリ バージョンが 0.0 の場合でも、このように設定してください。Visual Studio 2005 で作成したすべてのプロジェクトでは、既定のアセンブリバージョンは 1.0* になります。

読み込み済みのアセンブリの名前を取得するには、アセンブリで GetName を呼び出して AssemblyName を取得し、次に Version プロパティを取得します。読み込んでいないアセンブリの名前を取得するには、クライアント アプリケーションから GetAssemblyName を呼び出し、アプリケーションが使用しているアセンブリ バージョンを確認します。

継承階層

System.Object
   System.Attribute
    System.Reflection.AssemblyVersionAttribute

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
AssemblyVersionAttribute メンバ
System.Reflection 名前空間
AssemblyName.Version プロパティ
その他の技術情報
アセンブリ属性の設定
メタデータと自己言及的なコンポーネント
MSIL へのコンパイル
メタデータの概要
アセンブリの概要