バージョン番号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 03:32 UTC 版)
現在、ID3v2には「ID3v2.2」「ID3v2.3」「ID3v2.4」の3つがある。仕様書によれば、例えば「ID3v2.3」というバージョン表記は、「ID3v2」という規格の「メジャーバージョン3」となる。決して「ID3」の「バージョン2.3」ではない。 前記仕様書によれば、メジャーバージョン間の前方互換性は保証されていない。そのため、例えば「ID3v2.3」をサポートするソフトウェアは「ID3v2.4」のタグ情報は読み込めない。この場合、サポートするメジャーバージョンより大きなバージョンのタグを読み込もうとする場合は、単純にタグ全体を読み飛ばすべきと記述されている。 各バージョン間の違いは、「ID3v2.2」から「ID3v2.3」に変更されたとき、フレームIDが3桁から4桁に増えた。このため、メジャーバージョン2と3ではフレームIDに互換性がなくなった。「ID3v2.3」から「ID3v2.4」に変更されたとき、メジャーバージョン4からは文字コードとしてUTF-8のサポートが追加された(これ以前のユニコード対応はUTF-16のみ)。 ID3タグを制定している組織「ID3.org」によれば、現在最も普及しているバージョンは「ID3v2.3」である。最新バージョンとなる「ID3v2.4」は、一部の改訂箇所に不同意があったり、ソフト・ハードウェア市場がなかなか対応を行おうとしないため、いまだ普及に至っていない、と説明されている。
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