AIとの対戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 08:57 UTC 版)
2016年3月、AlphaGo対李世ドル第一局の終局後、李世乭に9勝している柯潔は「AlphaGoは李世乭に勝っても、私には勝てない」と豪語した。国際囲碁連盟事務局長で国家体育総局棋牌運動管理センターの中国共産党委員会書記である楊俊安は想定外のことがなければ年内にAlphaGoと柯潔は「人間と機械の最終決戦」として対局を行うと発表した。翌年2017年4月、AlphaGo開発者のデミス・ハサビスは、同年5月23日から27日にかけて囲碁の発祥地中国の浙江省烏鎮インターネット国際会展センター(世界インターネット大会(英語版)の永久開催地)にてGoogleと中国囲棋協会と中国政府が共催するフューチャー・オブ・ゴ・サミット(英語版)で非公式棋士レーティング世界1位の「世界最強の棋士」柯潔とAlphaGoは対戦を行うと発表した。AlphaGo対柯潔の第1局はAlphaGoが柯潔に勝利し、柯潔は「人間では想像もつかない手を打ち、強かった」と述べた。第2局もAlphaGoの勝ちとなり、シリーズの勝ち越しが決定。デミス・ハサビスは「100手までは今までの人間との対局で最も接戦だった」と柯潔の健闘を称えた。第3局もAlphaGoが勝ち、シリーズはAlphaGoが3局全勝となった。デミス・ハサビスとGoogleはこの試合を人間との最後の対局としてAlphaGoの引退を発表した。中国囲棋協会は、柯潔に勝ったAlphaGoにプロの名誉九段を授与した。試合中に涙も拭った柯潔は閉会式で「僕は僕自身でありたい。囲碁は楽しいものと伝えていきたい」と述べた。その2日後に行われたLG杯世界棋王戦で韓国の元晟溱に勝利した際に「人類との対局はこんなにも気楽」とウェイボーで呟いたことが話題になった。2018年1月17日、中国企業テンセントのAI「絶芸」に二子局で負け、強豪の棋士がAIにハンディキャップを負わせた試合で敗北したのは史上初として話題となった。2018年から5月時点でAIだけでなく、プロ棋士相手にも10勝10敗であるなどスランプに陥ってるとする見方もある。
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