2019年小金井市長選挙
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「西岡真一郎」の記事における「2019年小金井市長選挙」の解説
任期満了に伴う市長選に向けて再選を目指し立候補を表明後、2019年10月7日、市議の河野律子が自民党、公明党の推薦を受けて立候補する意向を表明(のちに東京維新の会が推薦を決定)。同年11月12日、日本共産党所属の元市議の森戸洋子が立候補表明。 この年の市長選は近隣の首長の色分けがはっきりした選挙でもあった。自民・公明・維新推薦の河野には、府中市長の高野律雄、立川市長の清水庄平、西東京市長の丸山浩一らが推薦を出し、西岡には日野市長の大坪冬彦と調布市長の長友貴樹が出陣式の応援にかけつけた。 選挙の争点となったのは東京都が進めている都市計画道路事業の是非であった。都は2016年3月30日に「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」を策定。全体で315本、距離223キロに及ぶ計画の中で、小金井市中央部を走る連雀通りから東西に新小金井街道に至る約2キロの「3・4・1号線」と、連雀通りから南北に東八道路に抜ける約830メートルの「3・4・11号線」の二路線を優先整備路線に選定した。ところが予定地が豊かな湧き水や緑の多い「はけ」と呼ばれる国分寺崖線や自然環境に恵まれた野川周辺にかかることから、小金井市では反対運動が根強くあった。四次事業化計画策定前に都が募集したパブリックコメントには4,126件の意見が寄せられたが、うち半分の2,111件が小金井市の2本の道路についてで、97%が反対を示した。 西岡は告示前まで「市民の理解が十分と言えず、現時点では賛同しかねる」と微妙な言い回しで慎重姿勢を示してきたが、正面から計画中止を主張する森戸の出馬で、反対派が「分断」されかねない事態が起きた。反対派の各市民グループは連日のように対応を協議。西岡と森戸に票が割れ、道路推進派の河野陣営に漁夫の利を与えることを最も恐れた。そうした状況の中で西岡の選対は投票日わずか2日前の12月6日、選挙ポスターに「市民の望まない都市計画道路は作らせない」というシールを追加で貼り、旗幟を鮮明にした。 12月8日投開票。立憲民主党系の市議や連合東京などの支援を受けつつも政党色を薄めて選挙戦に臨んだ西岡が3候補を破り、再選を果たした。 ※当日有権者数:100,035人 最終投票率:40.89%(前回比:-0.53pts) 候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持西岡真一郎 50 無所属 現 18,579票 45.97% 河野律子 51 無所属 新 10,759票 26.62% (推薦)自由民主党・公明党・東京維新の会 森戸洋子 63 無所属 新 10,399票 25.73% (支持)日本共産党 立花孝志 52 NHKから国民を守る党 新 678票 1.68%
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