2017年9月民進党代表選
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「民共共闘」の記事における「2017年9月民進党代表選」の解説
蓮舫の辞任表明に伴う2017年9月民進党代表選挙(8月21日告示、9月1日投開票)では、民共共闘の是非が争点の一つとなった。告示日の共同記者会見での立候補者2名の主張は以下の通り。 前原誠司は「理念、政策が合わないところと協力するのはおかしい。(共闘の)是非について見直したい」と言及し、「政治家、政党の命は政策・理念。そこが一致することが大事だ。党が掲げる、私が掲げる政策に賛同していただければ幅広く協力する」として枠組みありきの共闘は否定したほか、次期衆院選について「野党第1党としてはすべての選挙区に候補者を立てることを原則としたい」と述べた。 枝野幸男は「主体性を持ちながらできることを最大限やる」として共闘継続を基本としつつ、2016年の参院選について「幅広い市民との連携の中で野党の候補者を一本化し、成果を上げることができた」と評価したほか、次期衆院選について政権選択の選挙ゆえに共闘は「困難が大きい」としつつ「地域で頑張っている仲間を一人でも多く当選させ、今の政治の暴走に歯止めをかけることもわれわれの責任だ。主体性を守った中でどこまでできるか。最大限努力したい」と述べた。 選挙の結果、502ポイントを獲得した前原が、332ポイントの枝野を下して新代表に選出された。共産党委員長の志位和夫や社民党幹事長の又市征治らは共闘継続を呼びかけ、自由党幹事長の玉城デニーは野党結集に徹するよう求めた。 代表選で枝野が予想以上に善戦したことを受け、前原は新執行部人事で代表代行に枝野、選挙対策委員長に長妻昭、幹事長代行に辻元清美など民共共闘に前向きな枝野陣営の幹部らも起用した。新執行部発足後、前原は民共共闘見直しを指示し、各党へのあいさつ回りの際には日本維新の会幹部との会談で同党との連携に言及したが、共産党幹部との会談では共闘継続を持ちかけられたのに対し「しっかり話し合いたい」と述べるにとどめた。 一方、前原新執行部による民共共闘見直しを限界とみた保守系の民進党衆議院議員5人が離党を検討し始め、執行部は慰留に乗り出したが、9月13日に鈴木義弘が、15日に笠浩史と後藤祐一がそれぞれ離党届を提出した。
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