2017年9月の事件の審理
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「座間9人殺害事件」の記事における「2017年9月の事件の審理」の解説
第10回公判(2020年10月21日)で、2017年9月に殺害された被害者4人 (D・E・F・G) に関する審理が始まり、同日の公判で行われた検察官からの被告人質問で、Sは「Dが殺害に同意したとは思っていなかった」と述べた。その後、第11回公判(10月26日)でも「Dは自分と直接会って以降、具体的な自殺の話題はしておらず、殺害の同意もなかった」という旨を述べた。 一方、第12回公判(10月27日)では被害者Eについて、弁護人から「『私が寝たら殺してください』と言われたのではないか」と指摘されると、Sは「そのような遣り取りをした可能性はあるが、犯行直前には殺害の承諾に関する話はせず、意識のあるEを襲った。Eには子供がいることも知っていたが、だからと言って帰すつもりはなかった」と述べたほか、検察官から公判での証言が捜査段階と矛盾する点について指摘されると「捜査段階の時の供述のほうが正しいと思う」と述べた。また第13回公判(10月28日)では被害者Fについて「就寝中に両手両足を拘束しておいた」と述べたほか、同公判および続く第14回公判(10月29日)では「Fは金払いが良かったので、口説きやすくするために睡眠薬を飲ませたが、眠っている姿に欲情したので強姦・殺害した」「Fが寝ていなかったら殺さなかったかもしれない」と供述した。 第15回公判(11月2日)では7番目の被害者Gの殺害に関する審理が行われ、Sは被告人質問で「(Gは会った直後から)自分に好意を持つタイプではなく、金づるにするのは難しいと思った」「Gが自宅アパートに来た約1時間後には殺害していた可能性がある」と供述した。第16回公判(11月5日)ではD・E・F・Gの被害者4人に関する審理の中間論告・弁論が行われ、各被害者について検察官は「被告人Sはいずれも被害者から殺害の承諾は得ていなかった」と、弁護人は「殺害の承諾を得た上で殺害した」とそれぞれ主張した。
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