2000年以降のデ・ハヴィランド
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「オリヴィア・デ・ハヴィランド」の記事における「2000年以降のデ・ハヴィランド」の解説
デ・ハヴィランドは1953年以来、フランスのパリ市内に居住し、セーヌ川左岸地域、及び60年代以降、同右岸パリ16区ロンシャン通り界隈に亡くなる時まで居住した。2000年以降のデ・ハヴィランドが公の場に姿を見せることはほとんどなかった。 2003年に第75回アカデミー賞授賞式にプレゼンターとして表れたときには、1分間にもおよぶスタンディングオベーションで迎えられた。2006年6月に、映画芸術科学アカデミーとロサンゼルス州立美術館がデ・ハヴィランドの90歳の誕生日を祝う式典を開催し、デ・ハヴィランドもこの式典に出席している。 2004年にターナー・クラシック・ムービーズが「思い出のメラニー (Melanie Remembers)」というテレビ番組を制作した。この番組は『風と共に去りぬ』の公開65周年の回顧記念番組の一つで、デ・ハヴィランドのインタビューを中心として構成されていた。『思い出のメラニー』が公開されたときに『風と共に去りぬ』の主要キャストで存命中だった人物としてデ・ハヴィランドのほかに、インディア・ウィルクス役のアリシア・レット、メイベル・メリーウェザー役のメアリー・アンダーソン (en:Mary Anderson)、ボー・ウィルクス役のミッキー・カーン (en:Mickey Kuhn) がいる。存命の俳優として最年長のデ・ハヴィランドはインタビューでメラニー役のことや撮影中のことなどを今でもはっきり覚えていると語っている。40分にわたるこの番組は、4枚組のDVDの一部として発売された。 2008年11月17日に、92歳だったデ・ハヴィランドは芸術分野の顕彰としてはアメリカ最高位の国民芸術勲章を受章した。メダルをデ・ハヴィランドに授与した大統領のジョージ・W・ブッシュは、「シェークスピアのハーミアからマーガレット・ミッチェルのメラニーまで幅広い役柄を演じ分ける、その説得力にあふれた人をひきつけて離さない演技力に対して。彼女が持つ独立心、誠実さ、優雅さが豊かな創造力を解き放ち、素晴らしい映画女優として大成功させたのです」と演説した。 2009年に、デ・ハヴィランドはドキュメント番組『I Remember Better When I Paint』のナレーターを担当した。この番組は、芸術分野におけるアルツハイマー型認知症の重要性を描いた作品だった。2011年にはパリで開催された特別上映会にも出席している。 2010年9月9日に、デ・ハヴィランドはフランスの最高勲章であるレジオンドヌール勲章シュヴァリエ賞を授与された。勲章を授与したフランス大統領ニコラ・サルコジは、「フランスを(住居として)選んでくださったことを誇りに思います」と語った。 2011年2月1日に、デ・ハヴィランドはフランスの映画賞セザール賞授与式に姿を見せた。式典の代表を務めた女優のジョディ・フォスターが紹介すると、会場はスタンディングオベーションでデ・ハヴィランドを迎えた。 2014年1月3日、インディア・ウィルクス役のアリシア・レットが亡くなる。レットの死により、デ・ハヴィランドは存命している『風と共に去りぬ』出演者中、最年長となる。 2016年2月に、デ・ハヴィランドは風刺雑誌『オールディ』 (en:The Oldie) によって、「今年のオールディ」に選定された。フランスの自宅からロンドンの授賞式まで賞を受け取りに出向くことはできなかったが、録音されたメッセージの中で、「大変嬉しく思います」と話した。 2020年7月26日、死去。
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