1993年最終戦・FIM GPとは? わかりやすく解説

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1993年最終戦・FIM GP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 13:49 UTC 版)

原田哲也」の記事における「1993年最終戦・FIM GP」の解説

スペインマドリッド郊外ハラマサーキット迎えた最終戦FIM GPは、急遽代替開催としてカレンダー組み込まれにも関わらず近年シーズンにしては珍しく客席空席なく埋まるほどの大観衆の前で開催された。原田タイトル獲得するには、たとえこのレース優勝しても、チーム・ピレリのカピロッシが4位以下にならなければタイトル獲得成らないという非常に厳しい状況であった。カピロッシのマシンホンダ・NSR250対す原田ヤマハTZ250MはストレートスピードでNSR後れを取っており、周囲はカピロッシ断然優位見ていた。 序盤レースはチェスターフィールド・アプリリアのジャン・フィリップ・ルジア優位にレース進め単独トップ躍り出るこの年のルジアは非常に安定しており、ここまでリタイアはマシントラブルによるものだけであった。しかしルジアはフロントからスリップダウン転倒によりリタイアとなってしまう。代わってトップ躍り出たのは同じくアプリリアロリス・レジアーニ2位にロスマンズ・カネモト・ホンダのマックス・ビアッジ、カピロッシと原田3位ポジション争っていた。原田後ろ走っていればタイトル決定のカピロッシではあったが、カピロッシはそれをよしとせず、表彰台上ってタイトル獲得目指していた。それでも原田は粘るカピロッシをかわし、3位躍り出る原田パスされたことで焦り感じたカピロッシは、コース大きくオーバーラン転倒こそ免れたものの原田から大きく離されてしまう。だが、原田タイトル獲得するには優勝必須であり、これだけではカピロッシの優位動かない原田は前を行くビアッジとレジアーニのトップ争い加わり、まずビアッジをパス。さらにトップを行くレジアーニを捕らえトップ躍り出る。レジアーニもそう簡単に先行許さず一度は1コーナー原田パスするが、原田は2コーナーで再びレジアーニをパスしてそのまま後続引き離しにかかる。レジアーニは原田深追いすることはせず、2位キープに回る。最終ラップ原田コントロールライントップ通過。以下レジアーニ、ビアッジという順位通過し、カピロッシはアルベルト・プーチにも抜かれ5番手に後退する原田そのままリード守り切ってシーズン通算4勝目飾り1度遠ざかった世界チャンピオンその手引き寄せた。 この模様は、地上波ではテレビ大阪TVO)の千年屋俊幸が、BS放送ではWOWOW柄沢晃弘解説八代俊二)が現地から実況担当し日本のお茶の間にレース模様伝えWOWOW放送センター内では現地からの生中継一部ファン公開された。(このとき、TVOブースWOWOWブース隣同士だったため、WOWOW音声千年屋音声飛び込むハプニング発生したチェッカー受けた後も原田チャンピオン獲得したことを知らず大喜びするスタッフ見て「何でそんなに喜んでいるのかな?」と思いピット帰って、ようやくチャンピオンになったことを知らされた。レース後の記者会見でも、タイトルのことは頭になく、とにかくレースに勝つことだけに集中してました。ピット帰って来て、みんなが大騒ぎしていて、タイトルが獲れたと聞いて驚いてます」と語ったイタリアプレスからは2位のレジアーニにも質問向けられた。「君が原田抑えれば、カピロッシがタイトルを獲れたではないか?」との質問対し、レジアーニは「今日原田はとても速かった。だから、今日原田誰にも抜けかったんだ。」と語った表彰台で、原田ドラマチックなレース酔いしれた大観衆の歓声迎えられた。大観衆は東洋から来た小さな若者を、スタンド震えんばかりの「オーレ」の大合唱迎えた

※この「1993年最終戦・FIM GP」の解説は、「原田哲也」の解説の一部です。
「1993年最終戦・FIM GP」を含む「原田哲也」の記事については、「原田哲也」の概要を参照ください。

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