1976年の世界ラリー選手権とは? わかりやすく解説

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1976年の世界ラリー選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 03:34 UTC 版)

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1976年の世界ラリー選手権
前年: 1975 翌年: 1977

1976年の世界ラリー選手権1976 World Rally Championship season)は、FIA世界ラリー選手権の第4回大会となる。前年と同じく全10戦でタイトルが争われた。内容の変更は僅かで、ポルトガルが7月から3月に移動した程度であった。

ランチアが再びストラトス・HFでシーズンを支配、4勝を挙げてタイトルを獲得、2位のオペルに倍以上のポイント差を付けた。オペル・アスコナは優勝は無かったものの安定した成績を残した。しかしながらストラトスのタイトルはこの年が最後となり、ランチアの天下は続かなかった。

1973年から1978年までWRCはマニファクチャラーズ・タイトルしか争われなかった。ポイントは各マニファクチャラー最上位の車両にしか与えられなかった。したがって、特定のメーカーが2位、4位、10位に入賞した場合、2位の車両だけにポイントが与えられた。しかしながら、4位と10位のポイントは無効となるため、他のメーカーに対して優位を持つこととなった。

イベント

1976年の世界ラリー選手権 イベントマップ
黒 = ターマック 茶 = グラベル 青 = アイス/スノー 赤 = 混合
1976年の世界ラリー選手権 スケジュールおよび結果
ラリー 開催日 表彰台(タイム) 入賞車両

第44回 ラリー・オートモービル・モンテカルロ
1月17日 - 24日
  1. サンドロ・ムナーリ (6h:25m:10s)
  2. ビヨルン・ワルデガルド (6h:26m:37s)
  3. ベルナール・ダルニッシュ (6h:31m:23s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. ランチア・ストラトス HF
  3. ランチア・ストラトス HF

第26回 インターナショナル・スウェーディッシュ・ラリー
2月20日 - 22日
  1. パー・エクルンド (8h:08m:26s)
  2. スティグ・ブロンクビスト (8h:10m:02s)
  3. アンデルス・クーラング (8h:31m:10s)
  1. サーブ・96 V4
  2. サーブ・96 V4
  3. オペル・アスコナ

第9回 ラリー・ド・ポルトガル・ヴィンホ・ド・ポルト
3月10日 - 14日
  1. サンドロ・ムナーリ (5h:41m:26s)
  2. オベ・アンダーソン (5h:44m:24s)
  3. マヌエル・ケイロス・ペレイラ (6h:26m:37s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. トヨタ・セリカ
  3. オペル・カデット GT/E

第24回 サファリラリー
4月15日 - 19日
  1. ジョギンダー・シン (+1m:57s penalties)
  2. ロビン・ウリアテ (+2m:21s penalties)
  3. アンドリュー・コーワン (+2m:42s penalties)
  1. 三菱・ランサー 1600 GSR
  2. 三菱・ランサー 1600 GSR
  3. 三菱・ランサー 1600 GSR

第23回 アクロポリス・ラリー
5月22日 - 28日
  1. ハリー・カールストロム (8h:43m:14s)
  2. タソス・リヴィエラトス (8h:48m:38s)
  3. シェカー・メッタ (9h:09m:53s)
  1. ダットサン・160J
  2. アルピーヌ・ルノーA110 1800
  3. ダットサン・160J

第19回 ラリー・デュ・マロック
6月22日 - 27日
  1. ジャン=ピエール・ニコラス (20h:20m:15s)
  2. シモ・ランピネン (20h:42m:52s)
  3. サンドロ・ムナーリ (21h:38m:38s)
  1. プジョー・504
  2. プジョー・504
  3. ランチア・ストラトス HF

第26回 1000湖ラリー
8月27日 - 29日
  1. マルク・アレン (4h:10m:18s)
  2. ペンティ・アイリッカラ (4h:11m:03s)
  3. ハンヌ・ミッコラ (4h:13m:32s)
  1. フィアット・131・アバルト
  2. フォード・エスコート RS1800
  3. トヨタ・セリカ

第18回 ラリー・サンレモ
10月6日 - 9日
  1. ビヨルン・ワルデガルド (10h:27m:40s)
  2. サンドロ・ムナーリ (10h:27m:44s)
  3. ラッファエレ・ピント (10h:37m:13s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. ランチア・ストラトス HF
  3. ランチア・ストラトス HF

第20回 ツール・ド・コルス
11月6日 - 7日
  1. サンドロ・ムナーリ (8h:23m:55s)
  2. ベルナール・ダルニッシュ (8h:24m:12s)
  3. ジャン=ピエール・マンザゴル (8h:49m:14s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. ランチア・ストラトス HF
  3. アルピーヌ・ルノーA310 V6

第25回 ロンバード RACラリー
11月27日 - 30日
  1. ロジャー・クラーク (6h:02m:26s)
  2. スティグ・ブロンクビスト (6h:07m:03s)
  3. ビヨルン・ワルデガルド (6h:07m:55s)
  1. フォード・エスコート RS1800
  2. サーブ・99 EMS
  3. フォード・エスコート RS1800

結果とランキング

マニファクチャラー・チャンピオンシップ

ポイントシステム
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1
順位 マニファクチャラー イベント 総ポイント

MON

SWE

POR

KEN

GRC

MAR

FIN

ITA

FRA

GBR
1 ランチア 20 10 20 - - 12 - 20 20 10 112
2 オペル 10 12 12 - 8 - - 8 3 4 57
3 フォード 8 - 4 - - - 15 - - 20 47
4 サーブ - 20 - - - - 8 - - 15 43
5 ダットサン - - 6 4 20 - 6 - - 3 39
6 トヨタ - - 15 - - - 12 - - 8 35
7 フィアット 6 - - - - - 20 6 - - 32
8 プジョー - - - 10 - 20 - - 1 - 31
9 アルピーヌ・ルノー - - - - 15 - - - 12 - 27
10 三菱 - - - 20 - - - - - - 20
11 ポルシェ 4 - - - - - - 2 8 - 14
12 アルファロメオ 1 - - 1 10 - - - - - 12
13 シトロエン - - - - - 10 - - - - 10
14 ラーダ - - - - 6 - - - - - 6
ルノー - - - - - 6 - - - - 6
16 ボルボ - 4 - - - - - - - - 4
BMW - - - - 4 - - - - - 4
18 マツダ - - 3 - - - - - - - 3
フォルクスワーゲン - - - - 3 - - - - - 3
20 ブリティッシュ・レイランド - - - - - - - - - 2 2
21 ヴァルトブルク - - - - 1 - - - - - 1

ドライバーズ・チャンピオンシップ

  • 1979年までドライバーズタイトルは争われなかったため以下のランキングは仮定。
順位 ドライバー ポイント
1 サンドロ・ムナーリ 82
2 ロジャー・クラーク 28
3 マルク・アレン 26
4 ハリー・カールストロム 24
5 オベ・アンダーソン 23
6 パー・エクルンド 20
= ジャン=ピエール・ニコラス 20
= ジョギンダー・シン 20
= ビヨルン・ワルデガルド 20
10 シモ・ランピネン 18

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