1974年の世界ラリー選手権とは? わかりやすく解説

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1974年の世界ラリー選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 22:02 UTC 版)

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1974年の世界ラリー選手権
前年: 1973 翌年: 1975

1974年の世界ラリー選手権1974 World Rally Championship season)は、FIA世界ラリー選手権の第2回大会となる。世界的な石油危機の余波を受け、前年の13戦から8戦へとイベント数が減少した。ラリー・モンテカルロスウェーディッシュ・ラリーも休止したが、翌年には復帰し現在も続けられている。しかしながら、ポーランドとオーストリアはWRCに復帰することはなかった。1974年シーズンはWRCが北アメリカで2回開催された唯一の年であった。

イタリアメーカーのランチアフィアットがタイトルを争い、アルピーヌ・ルノーはタイトルを防衛できないことが判明した。フィアットのアバルト・124はポルトガルで勝利しリードを奪ったものの、ランチアの投入したストラトスHFは高い戦闘能力を示し、シーズンで3勝を挙げタイトルを獲得した。フィアットはシーズン2位となり、ランチアはこの後3連覇を達成した。フォード・エスコートはシーズン2勝を挙げ、フォードは昨シーズンに引き続いてランキング3位を獲得した。

1973年から1978年までWRCはマニファクチャラーズ・タイトルしか争われなかった。ポイントは各マニファクチャラー最上位の車両にしか与えられなかった。したがって、特定のメーカーが2位、4位、10位に入賞した場合、2位の車両だけにポイントが与えられた。しかしながら、4位と10位のポイントは無効となるため、他のメーカーに対して優位を持つこととなった。

イベント

1974年の世界ラリー選手権 イベントマップ
黒 = ターマック 茶 = グラベル 赤 = 混合
1974年の世界ラリー選手権 スケジュールおよび結果
ラリー 開催日 表彰台(タイム) 入賞車両

第8回 TAP ラリー・ド・ポルトガル
3月20日 - 23日
  1. ラッファエレ・ピント (6h:26m:15s)
  2. アルサイド・パガネッリ (6h:30m:12s)
  3. マルク・アレン (6h:37m:17s)
  1. フィアット・アバルト・124ラリー
  2. フィアット・アバルト・124ラリー
  3. フィアット・アバルト・124ラリー

第22回 イースト・アフリカン・サファリ・ラリー
4月11日 - 15日
  1. ジョギンダー・シン (+11m:18s penalties)
  2. ビヨルン・ワルデガルド (+11m:46s penalties)
  3. サンドロ・ムナーリ (+12m:22s penalties)
  1. 三菱・コルト・ランサー
  2. ポルシェ・911
  3. ランチア・フルヴィア 1.6 クーペ HF

第24回 ラリー・フィンランド
8月2日 - 4日
  1. ハンヌ・ミッコラ (3h:11m:42s)
  2. ティモ・マキネン (3h:12m:13s)
  3. マルク・アレン (3h:13m:52s)
  1. フォード・エスコート RS1600
  2. フォード・エスコート RS1600
  3. フィアット・アバルト・124ラリー

第16回 ラリー・サンレモ
10月2日 - 5日
  1. サンドロ・ムナーリ (9h:12m:43s)
  2. ジウリオ・ビスッリ (9h:20m:30s)
  3. アルフレッド・ファニョーラ (9h:56m:09s)
  1. ランチア・ストラトス
  2. フィアット・アバルト・124ラリー
  3. オペル・アスコナ

第3回 ラリー・リデウー・レイクス
10月16日 - 20日
  1. サンドロ・ムナーリ (294.53)
  2. シモ・ランピネン (296.84)
  3. ウォルター・ボイス (307.77)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. ランチア・ベータ クーペ
  3. トヨタ・セリカ

第26回 プレス=オン=リガードレス・ラリー
10月30日 - 11月3日
  1. ジャン=リュック・テリエ (5h:29m:47s)
  2. マルク・アレン (5h:35m:10s)
  3. ジャン=ピエール・ニコラス (5h:35m:49s)
  1. ルノー・17 ゴルディーニ
  2. フィアット・アバルト・124ラリー
  3. ルノー・17 ゴルディーニ

第23回 ロンバード RACラリー
11月16日 - 20日
  1. ティモ・マキネン (8h:02m:39s)
  2. スティグ・ブロンクビスト (8h:04m:19s)
  3. サンドロ・ムナーリ (8h:11m:55s)
  1. フォード・エスコート RS1600
  2. サーブ・96 V4
  3. ランチア・ストラトス HF

第18回 ツール・ド・コルス
11月30日 - 12月1日
  1. ジャン=クロード・アンドリュー (4h:49m:10s)
  2. ジャン=ピエール・ニコラス (4h:52m:38s)
  3. ジャン=リュック・テリエ (5h:12m:09s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. アルピーヌ・ルノーA110 1800
  3. アルピーヌ・ルノーA310

結果とランキング

マニファクチャラー・チャンピオンシップ

ポイントシステム
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1
順位 マニファクチャラー イベント 総ポイント

POR

KEN

FIN

ITA

CAN

USA

GBR

FRA
1 ランチア - 12 - 20 20 10 12 20 94
2 フィアット 20 1 12 15 - 15 - 6 69
3 フォード 2 2 20 - 10 - 20 - 54
4 トヨタ 10 - - - 12 - 10 - 32
5 アルピーヌ・ルノー 6 - - - - 8 - 15 29
6 ダットサン 8 10 - - 8 - 2 - 28
7 ポルシェ - 15 - 8 - 4 - - 27
8 オペル - - 3 12 - - 8 4 27
9 サーブ - - 10 - - - 15 - 25
10 ルノー - - - - - 20 - 3 23
11 三菱 - 20 - - - - - - 20
12 ボルボ - - - - - 1 6 - 7
13= BMW 4 - - - - - - - 4
13= プジョー - 4 - - - - - - 4
15 シトロエン 3 - - - - - - - 3
16 アルファロメオ - - - - - - - 1 1

ドライバーズ・チャンピオンシップ

  • 1979年までドライバーズタイトルは争われなかったため以下のランキングは仮定。
順位 ドライバー ポイント
1 サンドロ・ムナーリ 64
2 マルク・アレン 27
3 スティグ・ブロンクビスト 25
= ビヨルン・ワルデガルド 25
5 ジャン=クロード・アンドリュー 20
= ティモ・マキネン 20
= ハンヌ・ミッコラ 20
= ラッファエレ・ピント 20
= ジョギンダー・シン 20
= ジャン=リュック・テリエ 20

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