1975年の世界ラリー選手権とは? わかりやすく解説

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1975年の世界ラリー選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 03:36 UTC 版)

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1975年の世界ラリー選手権
前年: 1974 翌年: 1976

1975年の世界ラリー選手権1975 World Rally Championship season)は、FIA世界ラリー選手権の第3回大会となる。全10戦でタイトルが争われた。この中にはモンテカルロとスウェーデンが1年ぶりに復帰したが、一方で北米大陸のイベントが取り外された。その他にアクロポリスとラリー・デュ・マロックも復帰した。

ランチアは強力なストラトス・HFでシーズンの支配を続けたが、その敵は信頼性であった。ライバルのフィアットとアルピーヌ・ルノーに対し、ランチアは4勝を挙げてタイトルを獲得した。2位争いは結局1ポイント差で決定、フィアットが61ポイントで2位となり、アルピーヌ・ルノーは3位となった。オペルアスコナは競争力を発揮し、58ポイントを得た。

1973年から1978年までWRCはマニファクチャラーズ・タイトルしか争われなかった。ポイントは各マニファクチャラー最上位の車両にしか与えられなかった。したがって、特定のメーカーが2位、4位、10位に入賞した場合、2位の車両だけにポイントが与えられた。しかしながら、4位と10位のポイントは無効となるため、他のメーカーに対して優位を持つこととなった。

イベント

1975年の世界ラリー選手権 イベントマップ
黒 = ターマック 茶 = グラベル 青 = アイス/スノー 赤 = 混合
1975年の世界ラリー選手権 スケジュールおよび結果
ラリー 開催日 表彰台(タイム) 入賞車両

第43回 ラリー・オートモービル・モンテカルロ
1月15日 - 23日
  1. サンドロ・ムナーリ (6h:25m:59s)
  2. ハンヌ・ミッコラ (6h:29m:05s)
  3. マルク・アレン (6h:29m:46s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. フィアット・アバルト・124ラリー
  3. フィアット・アバルト・124ラリー

第25回 インターナショナル・スウェーディッシュ・ラリー
2月13日 - 15日
  1. ビヨルン・ワルデガルド (7h:19m:46s)
  2. スティグ・ブロンクビスト (7h:21m:33s)
  3. シモ・ランピネン (7h:31m:22s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. サーブ・96 V4
  3. ランチア・ベータ・クーペ

第23回 サファリラリー
3月27日 - 31日
  1. オベ・アンダーソン (+11m:58s penalties)
  2. サンドロ・ムナーリ (+12m:36s penalties)
  3. ビヨルン・ワルデガルド (+13m:57s penalties)
  1. プジョー・504
  2. ランチア・ストラトス HF
  3. ランチア・ストラトス HF

第22回 アクロポリス・ラリー
5月24日 - 31日
  1. ヴァルター・ロール (9h:20m:36s)
  2. タソス・リヴィエラトス (9h:56m:18s)
  3. ミハリス・クーマス (11h:35m:53s)
  1. オペル・アスコナ
  2. アルピーヌ・ルノーA110 1800
  3. 三菱・ギャラン

第18回 ラリー・デュ・マロック
6月24日 - 28日
  1. ハンヌ・ミッコラ (23h:30m:48s)
  2. ベルナール・コンステン (25h:12m:03s)
  3. ボブ・ネイレ (25h:48m:19s)
  1. プジョー・504
  2. プジョー・504
  3. アルピーヌ・ルノーA110 1800

第8回 ラリー・ド・ポルトガル・ヴィンホ・ド・ポルト
7月18日 - 21日
  1. マルク・アレン (6h:24m:15s)
  2. ハンヌ・ミッコラ (6h:26m:58s)
  3. オベ・アンダーソン (6h:29m:29s)
  1. フィアット・アバルト・124ラリー
  2. フィアット・アバルト・124ラリー
  3. トヨタ・カローラ

第25回 1000湖ラリー
8月29日 - 31日
  1. ハンヌ・ミッコラ (2h:52m:33s)
  2. シモ・ランピネン (2h:53m:47s)
  3. ティモ・マキネン (2h:54m:35s)
  1. トヨタ・カローラ
  2. サーブ・96 V4
  3. フォード・エスコート RS1800

第17回 ラリー・サンレモ
10月4日 - 10日
  1. ビヨルン・ワルデガルド (10h:22m:52s)
  2. マウリツィオ・ベリーニ (10h:25m:40s)
  3. ジャン=リュック・テリエ (10h:59m:04s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. フィアット・アバルト・124ラリー
  3. アルピーヌ・ルノーA110 1800

第19回 ツール・ド・コルス
11月8日 - 9日
  1. ベルナール・ダルニッシュ (4h:58m:26s)
  2. ジャン=ピエール・ニコラス (4h:58m:58s)
  3. ジャン=クロード・アンドリュー (5h:09m:51s)
  1. ランチア・ストラトス HF
  2. アルピーヌ・ルノーA110 1800
  3. アルファロメオ・アルフェッタ GT

第24回 ロンバード RACラリー
11月22日 - 26日
  1. ティモ・マキネン (6h:00m:44s)
  2. ロジャー・クラーク (6h:01m:57s)
  3. トニー・フォウクス (6h:06m:11s)
  1. フォード・エスコート RS1800
  2. フォード・エスコート RS1800
  3. フォード・エスコート RS1800

結果とランキング

マニファクチャラー・チャンピオンシップ

ポイントシステム
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1
順位 マニファクチャラー イベント 総ポイント

MON

SWE

KEN

GRC

MAR

POR

FIN

ITA

FRA

GBR
1 ランチア 20 20 15 - - - - 20 20 1 96
2 フィアット 15 8 - - - 20 - 15 - 3 61
3 アルピーヌ・ルノー 6 - - 15 12 - - 12 15 - 60
4 オペル - 3 - 20 - 10 8 6 1 10 58
5 プジョー - - 20 - 20 - - - - - 40
6 フォード - 1 - - - 2 12 - - 20 35
7 トヨタ - - - - - 12 20 - - - 32
8 サーブ - - 6 - 6 8 6 - - - 30
9 ダットサン 3 - - 4 - - - 4 12 - 26
10 アルファロメオ 3 - - 4 - - - 4 12 - 23
11 三菱 - - 10 12 - - - - - - 22
12 シトロエン - - - - 10 3 - - - - 13
13 ポルシェ 4 - - - - - - 8 - - 12
14 ボルボ - 2 - 6 1 - - - - - 9
15= ルノー 8 - - - - - - - - - 8
15= アウディ - - - 8 - - - - - - 8
17 シュコダ - 4 - - - - - - - - 4
18= クライスラー - - - - - - 2 - - - 2
18= ボクスホール - - - - - - - - - 2 2
20= BMW 1 - - - - - - - - - 1
20= ラーダ - - - 1 - - - - - - 1

ドライバーズ・チャンピオンシップ

  • 1979年までドライバーズタイトルは争われなかったため以下のランキングは仮定。
順位 ドライバー ポイント
1 ハンヌ・ミッコラ 55
2 ビヨルン・ワルデガルド 40
3 サンドロ・ムナーリ 35
4 オベ・アンダーソン 32
= ティモ・マキネン 32
6 マルク・アレン 20
= ベルナール・ダルニッシュ 20
= ヴァルター・ロール 20
9 マウリツィオ・ヴェリーニ 18
10 シモ・ランピネン 16

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