1963 - 1966年
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「プリムス・ヴァリアント」の記事における「1963 - 1966年」の解説
1963年モデルでヴァリアントは外観を全く新規にされ、ホイールベースは1/2 in (13 mm) 短く、幅広で平らなボンネットと平たく四角いトランクリッドになった。上部のベルトラインはボディ後部からなだらかな曲線を描いて前部フェンダー先端まで繋がり、ここで反転下降して前部フェンダー後端まで続いていた。屋根の線は平らで角張った形状となり、グリルは同時期のクライスラー車を特徴付ける逆台形に細かな網が入れられていた。ボディ構造の先進性、数多くの装備品と新しいバネ仕掛けのチョーク弁が宣伝上の売りであった。ボディ形状は2.ドア・クーペ又はハードトップ、4ドア・セダンとステーションワゴンが用意されていた。ハードトップとコンバーチブル(手動かオプションで自動の)は上級のV200と豪華なシグネット(Signet)仕様にのみ設定された。オプションの225 cu in (3.7 L) スラント-6エンジンは当初アルミ鋳造製ブロックのものが1961年遅くに導入されたが、1963年初期モデルでアルミ製ブロックは廃止され、それ以降170と225エンジンは鋳鉄ブロックのみとなった。1962年12月にプリムスの車としては初めてのビニールルーフがシグネットにオプションで設定された。1963年モデルのヴァリアントは市場から好評を持って受け入れられ、その年の販売数は22万5,056台にも昇った。 1963年に販売数の世界記録を樹立したヴァリアントは1964年モデルでより高い経済性、信頼性、性能を与えられてデザインの変更がなされた。変更点には水平バーの新型グリルを持つ新しい顔つきがあった。「"Valiant"」の紋章は水平バーが平らなバルジを形成するグリル中央に配され、それまでの横長のテールライトは縦基調の物に変更された。1965年モデルではスタイリング上の変化はほとんど無かったが、1966年モデルでは細かな模様の分割式グリル、新しい前部フェンダー、セダンの新しい後部フェンダー、新しい面取りされた縁のトランクリッド、重厚になった後部バンパー、大きな後面ガラスを持つ新しい屋根を備えていた。 新しいクライスラー製A833型4速MTはハースト(Hurst)製シフトノブと共に提供された。もう一つの新しいオプション品は「シュアグリップ」(Sure-Grip)リミテッド・スリップ・デフであり、これは悪天候時の安全装備でありスポーツ走行時には良好なトラクション性能を提供すると宣伝された。 ヴァリアントは、米国、カナダやその他北アメリカ以外の数々の市場で非常な人気を博した。プリムスは1965年と1966年のSCCA・マニュファクチュアラーズ・ラリー選手権大会でヴァリアント 2ドア・セダンで出場し。成功を収めたチームを支援した。
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