120mm迫撃砲PM-43
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/17 02:45 UTC 版)
120mm迫撃砲PM-43(ロシア語:120-мм полковой миномёт обр. 1943 г.)とは第二次世界大戦で赤軍が使用した重迫撃砲である。
概要
полковой миномётとはロシア語で連隊迫撃砲という意味で連隊レベルの火力支援部隊で運用された。 1938年に制式化され敵味方双方から高く評価されていた120mm迫撃砲PM-38を、アレクサンダー・コトフ技師率いる開発チームが再設計した改良型の迫撃砲であり、後継として1943年に採用された[1]。各部を簡略化し、撃針交換に分解を不要とするなど生産性と実用性を高めたほか、緩衝器を改良、砲口に二重装填防止装置が追加され安全性も向上した[1]。また、精巧な高低旋回歯車装置を採用している[2]。
戦後もソ連地上軍により長い間運用されたが、その際は名前と異なり連隊用の兵器としては扱われず、自動車化狙撃大隊に配属される大隊用兵器として扱われた[2]。現在では新型の120mm迫撃砲2B11(en)への更新が進み、第一線部隊からは退いている。中国やエジプトではライセンス生産も行われており、2025年時点でもアフリカなどの一部の軍では現役にある[1]。
本迫撃砲は、移動時にはPM-38と同様の2輪トレーラーに積載して牽引された。冷戦期のソ連地上軍においては、移動時の牽引にMT-LB牽引車・GAZ-66トラック・GAZ-69小型トラック等が用いられた。また車両による牽引が不可能な場合は、砲身・底板・脚に分解して駄載または人力搬送もできる[2]。
1970年代のソ連地上軍における編成では、本迫撃砲2門と牽引車両2門で1個迫撃砲小隊を結成、3個迫撃砲小隊に中隊本部を加えた本迫撃砲6門で1個迫撃砲中隊となり、1個自動車化狙撃大隊に所属した[3]。また空挺軍においても、1個空挺連隊につき本迫撃砲6門と牽引用GAZ-66トラック6台・GAZ-69小型トラック3台等で構成された1個迫撃砲中隊が所属した[4]。
スペック
- 口径:120 mm[1]
- 重量:275 kg[1]
- 銃身長:1,862 mm[1]
- 俯角:45 - 80度[1]
- 砲弾重量:16 kg(榴弾)[1]
- 発射速度:9発/分[1]
- 初速:272 m/s[1]
- 有効射程:5,700 m[1]
- 操砲要員:6名[1]
運用国
現用
カーボベルデ - 2024年時点で、カーボベルデ国家警備隊が6門のPM-43を保有[5]。
エジプト - 2023年時点で、エジプト陸軍が1800門のPM-43を保有[6]。
ギニア - 2024年時点で、ギニア陸軍が合計20門のPM-38/PM-43を保有[7]。
ギニアビサウ - 2023年時点で、ギニアビサウ陸軍が8門のPM-43を保有[8]。
マダガスカル - 2022年時点で、マダガスカル陸軍が8門のPM-43を保有[9]。
タンザニア - 2023年時点で、タンザニア陸軍が50門のPM-43を保有[10]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l 印度 2025.
- ^ a b c #ソ連地上軍 P.199
- ^ #ソ連地上軍 P.133
- ^ #ソ連地上軍 P.289
- ^ IISS 2025, p. 459.
- ^ IISS 2024, p. 348.
- ^ IISS 2025, p. 477.
- ^ IISS 2024, p. 497.
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 461. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ IISS 2024, p. 523.
参考文献
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2025) (英語). The Military Balance 2025. Routledge. ISBN 978-1-041-04967-8
- 印度洋一郎「歴史的兵器小解説 120mm PM-43迫撃砲」『ミリタリー・クラシックス』第89号、イカロス出版、2025年6月、162頁。
- デービッド・C・イスビー著、林憲三訳『ソ連地上軍 兵器と戦術のすべて (元題:WEAPONS AND TACTICS OF THE SOVIET ARMY)』原書房、1987年。 ISBN 4-562-01841-0。
外部リンク
「120 mm PM-43」の例文・使い方・用例・文例
- その窓の寸法は縦が150センチで横が120センチだ
- 120メートルのところで彼は集団から抜け出し1着でゴールインした
- 乗務員を除いて飛行機には120人が乗っていた
- その木は周囲が約120センチだ
- 一般に公開されたことのない、Ruth and Steve Whitmanの個人コレクションの絵画を含む、およそ120 点の作品が展示される。
- ABCフードの株価はいったん160円から100円まで下がった後、120円まで戻した。これを3分の1戻しという。
- 当社の年間休日総数は120日です。
- 請求額の1200ポンドは授業料からデポジット500ポンドを差し引かれていますか。
- 私たちの会社には120名のスタッフが働いています。
- 1200円
- 1200万
- 最薄部120ミリと大幅な薄型化を実現しています。
- ご注文番号はBXD-201206012254です。
- この車は時速 120 マイルで走れる.
- 私の体重は 110‐120 ポンドの間をいったりきたりしている.
- 10ダース 《120 個》.
- 100余円 《120, 130 円など》.
- 血圧が最低 80 最高 130 から最低 120 最高 180 に跳ね上がった.
- 彼らの知能指数は 120 から 150 の間に集中している.
- 議案は 120 票対 70 票の賛成多数で通過した.
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