1.1.1-トリクロロエタン
クロロホルム臭のある無色透明の揮発性,不燃性の液体で,水に難溶で有機溶剤に可溶。金属,機械部品等の脱脂・洗浄剤,ドライクリーニング用洗浄剤,抽出溶剤,接着用溶剤,金属切削油添加剤として使用されています。(沸点74.0℃,触点-32.5℃,比重1.3492,水への溶解度900mg/L(20℃),水道水暫定基準0.3mg/L以下)
1,1,1-トリクロロエタン
| 分子式: | C2H3Cl3 |
| その他の名称: | クロロテン、メチルクロロホルム、Chlorothene、Methylchloroform、1,1,1-Trichloroethane、クロロタンNU、クロロエタンNU、エロテンTT、Aerothene TT、トリエタン、インヒビゾール、クロルテン、クロロテンVG、クロロテンNU、Tri-ethane、1,1,1-TCE、alpha-T、Solvent 111、RCRA waste number U-226、Inhibisol、NCI-C-04626、Chlorten、Chlorothene VG、Chlorothene NU、Chlorothane NU、Chloroethene NU、インヒビソール、Ethana NU、Cleanite、Tafclean、α-T、Chlorothene SM、ICI-CF-2、CF-2、Chlorotene、クレアニット、タフクレアン、クレアナイト、クロロテンSM、タフクリーン、エタナNU、R-140a、1,1,1-トリクロルエタン |
| 体系名: | 1,1,1-トリクロロエタン |
1,1,1-トリクロロエタン(C2H3Cl3)
1,1,1-トリクロロエタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/11 09:03 UTC 版)
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| 物質名 | |||
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1,1,1-Trichloroethane
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別名
1,1,1-TCA, Methyl chloroform, Chlorothene, Solvent 111, R-140a, Genklene, monochlorethylidene chloride (archaic) |
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| 識別情報 | |||
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3D model (JSmol)
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| ChEBI | |||
| ChEMBL | |||
| ChemSpider | |||
| ECHA InfoCard | 100.000.688 | ||
| EC番号 |
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| Gmelin参照 | 82076 | ||
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IUPHAR/BPS
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| KEGG | |||
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PubChem CID
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| RTECS number |
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| UNII | |||
| 国連/北米番号 | 2831 | ||
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |||
| C2H3Cl3 or CH3CCl3 | |||
| モル質量 | 133.40 g/mol | ||
| 外観 | 無色の液体 | ||
| 匂い | クロロホルムのような匂い[1] | ||
| 密度 | 1.32 g/cm3 | ||
| 融点 | −33 °C (−27 °F; 240 K) | ||
| 沸点 | 74 °C (165 °F; 347 K) | ||
| 0.4% (20°C)[1] 0.480 g/L at 20 °C[2] |
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| 蒸気圧 | 100 mmHg (20°C)[1] | ||
| 屈折率 (nD) | 1.437[3] | ||
| 危険性 | |||
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |||
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主な危険性
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オゾン層への影響。上気道への刺激性。目に強い刺激と腫れを引き起こす。 | ||
| GHS表示: | |||
| Warning | |||
| H332, H420 | |||
| P261, P271, P304+P312, P304+P340, P312, P502 | |||
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |||
| 爆発限界 | 7.5%-12.5%[1] | ||
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |||
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半数致死量 LD50
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9600 mg/kg (経口、ラット) 6000 mg/kg (経口, マウス) 5660 mg/kg (経口、ウサギ)[4] |
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半数致死濃度 LC50
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3911 ppm (マウス、2時間) 18000 ppm (ラット、4時間)[4] |
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| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |||
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PEL
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TWA 350 ppm (1900 mg/m3)[1] | ||
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REL
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C 350 ppm (1900 mg/m3) [15-minute][1] | ||
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IDLH
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700 ppm[1] | ||
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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1,1,1-トリクロロエタン(英語: 1,1,1-trichloroethane)は、化学式が CH3CCl3 で表される有機化合物である。
広く化学工業で溶媒(溶剤)として使われていた。メチルクロロホルム、クロロテン (chlorothene) とも呼ばれ、商品名として Solvent 111、Genklene (ICI社の商標)も知られる。
初めて作り出したのはフランスの化学者アンリ・ヴィクトル・ルニョーで、1840年のことであった。1950年代の半ばから1995年まで、工業的に大規模に生産されていた。モントリオール議定書の採択に伴い、使用が規制されるようになった。
製造
工業的には、 クロロエチレンを原料とした2段階の工程で作られるのが普通である。第1段階ではクロロエチレンを20–50°Cで塩化水素と反応させ、1,1-ジクロロエタンとする。この反応は塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、または塩化亜鉛で触媒される。
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要購読契約)
- ^ a b “Methyl chloroform”. 生活や健康に直接的な危険性がある. アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH). 2025年11月11日閲覧。
関連項目
1,1,1-トリクロロエタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 15:41 UTC 版)
「トリクロロエタン」の記事における「1,1,1-トリクロロエタン」の解説
1,1,1-トリクロロエタン IUPAC名 1,1,1-トリクロロエタン 分子式 C2H3Cl3 分子量 133.40 CAS登録番号 71-55-6 形状 無色液体 密度と相 1.34 g/cm3, 液体 相対蒸気密度 4.6(空気 = 1) 融点 −30 °C 沸点 74 °C SMILES CC(Cl)(Cl)Cl 出典 ICSC 0079 広く化学工業で溶媒(溶剤)として使われていた。メチルクロロホルム、クロロテン (chlorothene) とも呼ばれ、商品名として Solvent 111、Genklene (ICI社の商標)も知られる。 初めて作り出したのはフランスの化学者アンリ・ヴィクトル・ルニョーで、1840年のことであった。1950年代の半ばから1995年まで、工業的に大規模に生産されていた。モントリオール議定書の採択に伴い、使用が規制されるようになった。
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1.1.1-トリクロロエタンと同じ種類の言葉
| トリクロロエタンに関連する言葉 | トリクロロエタン ジクロロジフェニルトリクロロエタン 111トリクロロエタン |
| エタンに関連する言葉 | 11ジクロロエタン ジメトキシエタン 111トリクロロエタン ジクロルジフェニルトリクロルエタン クロロエタン |
| クロロエタンに関連する言葉 | ジクロロジフェニルトリクロロエタン 112トリクロロエタン 11ジクロロエタン 111トリクロロエタン ヘキサクロロエタン |
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