1万分1地形図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 17:07 UTC 版)
2万5千分1地形図では情報量の多い都市部になると省略表現を多用せざるを得ない上、複数の情報(等高線、土地利用、地下鉄、文字情報など)が重なり合って見づらく、道路等の誇張表現のために建物など優先順位の低い対象物を真位置からずらして描くことも多いため、それを補完する役割を持つ。 明治大正期には海防要塞や陸軍演習地を中心に整備し、昭和初期には大都市部、戦後は主要都市も作成された。1960年(昭和35年)に国土基本図作成のため、1万分1地形図は中止された。1万分1という縮尺の特性上、道路や中規模の建物はほぼ誇張表現無しに実際の形に基づき記載されていたが、民家レベルの建物に関しては総描で描かれた。 現在発行されているのは1983年(昭和58年)から整備が始まったものである。大都市圏とその周辺および主要都市について整備され、311面が発行されている。以前のシリーズとは違い、図上0.4mm四方以上の建物は原則として全て記載されている[要ページ番号]。 紙地図では、5色刷(一部の図葉は両面刷)、520mm × 738mm(四六半裁判 )折り図。現在廃刊となっている。
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