愛媛果試第14号【エヒメカシダイ14ゴウ】(果樹)
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登録番号 | 第12293号 |
登録年月日 | 2004年 11月 8日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 愛媛果試第14号 よみ:エヒメカシダイ14ゴウ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 愛媛県 | |
品種登録者の住所 | 愛媛県松山市一番町四丁目4番地2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 喜多景治、重松幸典、薬師寺弘倫、石川啓、井上久雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「アンコール」に「大谷伊予柑」を交配して育成されたものであり、果形が扁球、果実の重さがやや重、果皮色が赤橙の育成地(愛媛県松山市)では1月に成熟するかんきつである。樹姿はやや直立、樹の大きさは中、樹勢はやや強である。枝梢の太さは太、節間長及び枝梢のとげの多少は中である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、葉身の大きさは及び葉身長は中、葉身幅は狭、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さは短、太さは中である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形、長さは短、幅は極狭、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少は中である。果実の形は扁球、果形指数はやや大、果頂部の形は陥没、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は低カラー凹、放射条溝の多少は多である。果心の充実度は粗、大きさは大、果実の重さはやや重、果皮の色は赤橙、油胞の大きさは中、密度は疎、凹凸は平、果面の粗滑はやや滑、果皮の厚さ及び果皮歩合は中、剥皮の難易はやや易である。じょうのう膜の硬さ、さじょうの形及び大きさは中、色は橙である。果汁の多少はやや多、甘味及び酸味は高、香気の多少は少、種子数は多、胚の数は単胚である。発芽期及び開花期は中、成熟期はかなり早で育成地においては1月である。隔年結果性は低、浮皮果の発生は少、裂果の発生は無、貯蔵性は中である。「宮内伊予柑」と比較して、果実が軽いこと、種子が多いこと等で、「はれやか」と比較して果実が扁球であること、果皮の色が赤橙であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和59年に愛媛県立果樹試験場(松山市)において、「アンコール」に「大谷伊予柑」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成13年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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