高速度撮影とは? わかりやすく解説

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こうそくど‐さつえい〔カウソクド‐〕【高速度撮影】

読み方:こうそくどさつえい

フィルムのこま送りを普通より速くして撮影する技法。これを標準速度映写すると、スローモーション再現できる高速度現象観察観測する場合にも用いられる


高速度撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/23 15:25 UTC 版)

水の入った風船が割れる様子

高速度撮影(こうそくどさつえい)もしくはハイスピード撮影とは、人間の目では知覚出来ないほどの瞬間的な画像を撮影することである。通常、映画では1秒間に24コマ撮影し、ビデオカメラ等では1秒間に30コマの撮影が一般的である。通常のコマ数で撮影し、それをスロー再生した場合はカクカクした映像となるが、撮影時により多くのコマを撮影し、それをスロー再生することで、滑らかにスローモーション化した動画を得ることができる。また、刹那の間に起こる現象の次第を捉えることもできる。SFXや科学映像などといった応用がある。これに使われるカメラをハイスピードカメラ、あるいはスーパースローカメラと称する。

以前は物理的な限界から、専用の特殊な構造の機材(ハイスピードカメラ)でなければハイスピードでも1秒間に100コマ程度しか撮影出来なかった。また、コマ数と撮影時間の積に比例してフィルムを消費した。映像機器のデジタル化によって、処理の高速化等で一般的な構造で1秒間に20万コマも撮影出来るカメラも登場している。

現在は一部の一般向けのデジタルビデオカメラやウェアラブルカメラ(GoProなど)、コンパクトデジタルカメラ(ソニーサイバーショットRXシリーズが代表的)、スマートフォンiPhone 6など)にスローモーション撮影機能が搭載されている。また、撮影後の映像を、コンピュータでフレーム補間(2つのコマの間に新たなコマを生成し、ハイスピード撮影された映像のようにコマ数を増やすこと)を行い、その映像をスロー再生させることで、通常の高速度撮影された映像のようなスローモーション再生ができるソフトウェアもある(Adobe After Effects用のプラグイン「twixtor」など)。

ミルククラウンの40倍高速度撮影 実時間0.15秒

1937年にアメリカのハロルド・エジャートンがストロボ(エレクトロニックフラッシュ)発光装置を発明。これにより、ミルクが落ちる際に出来るミルククラウン(milkdrop coronet)などの写真を撮影、公開した[1]。ストロボによる高速度撮影は、高速なシャッター装置を必要としないが、ストロボのみが光源の写真しか撮れない、コマの送りより細かい現象は多重露出(ストロボスコープ)になる、という制限がある。

ゴジラシリーズウルトラシリーズなどの怪獣映画などで多用されるミニチュア撮影では、被写体の巨大感を表現するために高速度撮影を行う事が多い(重力加速度が一定であるので巨大な物ほど見かけ上ゆっくりと落下する、炎のゆらめきや水面の波などの現象がスローモーションになるなどにより現実の見かけと一致する為)。※この場合、怪獣などの巨大キャラクターを演じるスーツアクターは、撮影スピードに合わせて通常の数倍の早さでアクションを行う事が要求される。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ dms.wellesley.edu”. 2019年9月27日閲覧。

外部リンク


高速度撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 00:21 UTC 版)

エドワード・マイブリッジ」の記事における「高速度撮影」の解説

詳細は「動く馬」を参照 1872年カリフォルニア州知事リーランド・スタンフォードは、当時一般に議論されていた、ギャロップする馬の脚運びについて、4本全ての脚が地面から離れる瞬間があるという立場とっていた。彼は友人との間でこれについて賭けをしており、最高で25,000ドル勝負であったという話もあるが、確たる証拠はない。スタンフォードマイブリッジに2,000ドル写真の撮影依頼した。 1秒で約17m移動する馬の一瞬撮影するためには、シャッタースピード高速なくてはならず、大口レンズ高感度感光材料要求される写真用レンズについては1843年にはフォクトレンダー父子商会からペッツヴァールタイプF3.7が販売されていたが、感光材料であるコロジオン湿板感度低く晴天の日でも秒単位露出時間要した。 彼は写真感度上のための化学研究行い電気技師ジョン・D・アイザクスと協力して写真装置制作結局5年と5,000ドル費やし1877年7月1日一枚の写真撮影議論決着をつけた。

※この「高速度撮影」の解説は、「エドワード・マイブリッジ」の解説の一部です。
「高速度撮影」を含む「エドワード・マイブリッジ」の記事については、「エドワード・マイブリッジ」の概要を参照ください。

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