騒動に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 19:05 UTC 版)
「2011年のフジテレビ騒動」の記事における「騒動に対する批判」の解説
ジャーナリストの烏賀陽弘道は、フジテレビ抗議デモの参加者に対して「原子力発電所が暴走して自国民が放射能で家を追われ、難民化しているというときに、なかなか優雅で結構である」と皮肉を送った。また、「民放テレビなど人気があれば韓流だろうとジャニーズだろうと何だって飛びつくのが当たり前だ。これまで欧米のドラマ、映画や音楽などガンガン放送されてきたが、それで日本人が「偏向だ」と怒ってデモしたという話は聞いたことがない。いくら「公共の電波だ」云々と美辞麗句を並べても、このデモは単なるゼノフォビア(外国人嫌い)のパレードにしか、私には見えない」と述べた。一方で、烏賀陽は滅多にデモをしない日本人を多く動員した点、21世紀の日本において、原発問題と並びゼノフォビアが世論を動かす訴求力を持っている事実を指摘し、「日本人の外国人嫌いを過小評価してはならない」と警告した。 漫画家の小林よしのりはBLOGOSのインタビューにおいて、一連のデモについて、韓流ドラマの放送が多いのは不況の影響等によることはわかり切っているとして、見なければいいとしか思えない、と述べた。小林はデモ参加者の階層を年収200万円以下、年齢は30代から40代と断定した上で、結婚もできない身分に置かれていることに満足しているのかと問いかけ、怒らなければいけないのは違うところにあるだろう、と指摘している。小林はさらに続けて「長いこと君たちは階層の下におかれるんだよ、あんたたちどんどんオッサンになるよ、醜くなるよ」「デモなんかに出かけられないよ醜くって」と発言している。 茂木健一郎はTwitterでの発言で、「みんなフジテレビみろ!」などと述べてフジテレビ不視聴運動を厳しく批判した。茂木は一連の騒動を「幼稚な自国文化主義」「いつわりの愛国主義」と規定し、こうした「アホ」な行為は日本をますます弱体化させるものだと主張した。茂木は民放は基本的に経済原則で動いているものだとし、好まない人は見なければいいだけの話であり、選択肢のひとつとして選ぶ自由があるはずだと述べている。 漫画家の久保マシンは『週刊女性』で連載している漫画『ぶっちゃけアニマルズ』で、「韓国ドラマが増えて文句を言っているのは男のやきもち。女性で韓流にケチをつけている女性は見たことがない。」「くやしかったら、デモ参加者たちはチャン・グンソクみたいなイケメンになれ」と強い不快感を表明した。 文筆家で女性用アダルトグッズショップ「ラブピースクラブ」代表の北原みのりもデモの原因は「やっかみ」にあるとし、フジテレビ抗議デモを「醜い」と述べた。 『ビッグコミックスピリッツ』に連載されている4コマ漫画『気まぐれコンセプト』は、デモ参加者の女性がプラカードを放り出して韓流スターに夢中になるという内容を掲載し、デモを茶化した。 アメーバニュース編集者の中川淳一郎はデモ参加者を「2ちゃんねるに毒された、単なる韓国嫌いの暇人共だ」と決め付けた。
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