デモについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:38 UTC 版)
椎名と伊澤の持ってくるデモは歌メロからリズム・パターンまで全て入った状態で、二人はその段階で譜面も書いてくる。また浮雲は譜面を書けないので、二人が彼の口ずさむメロディを採譜して譜面に起こす。 伊澤のデモは歌メロやギター・パートもキーボードで作っていることが多い。ギターを弾くようになってからはギターで作ることもある。メロディは歌声の代わりにキーボードなどで作った音が入っているので最終的な形が想像しにくい。またデモの段階でフレーズ一つ一つまで指定した全員分の演奏パターンをあらかじめ用意する。絶対その通りに演奏しなければならないというわけではないが、まずはその設計図通りやらせようとする。また自分の曲だけでなく他のメンバーの曲でも譜面起こしから曲の解析、アレンジまで行ってデモを何パターンも作り上げる。 浮雲はメロディ部分は歌いながら作ることが多いので、デモには歌詞ではなく歌声を入れている。歌メロだけでなくコーラスも入っているので他のメンバーは全体の輪郭がつかみやすい。 他のメンバーのデモがドラムなど色々な音を入れてくるのに対し、亀田のデモは一部に鼻歌や打ち込みもあるものの、ほとんどがアコースティック・ギターあるいはピアノと自分自身の歌によるシンプルな弾き語りである。しかも普段はアレンジやサウンドプロデュースで曲を仕上げる仕事が多く、メロディを作る機会はあまりないのとは対照的に、東京事変では基本的にメロディと仮歌だけでアレンジは施していないものを提供する。すごくシンプルなデモだが曲の核となるものが見えやすい。 それらのデモを基に、スタジオでは椎名が各楽曲の作者や演奏者に、フレーズ、メロディ、コードなどの要素のうち、その時に何を前面に持って来たいかを質問・確認して主とする要素を明確化し、楽曲へのアプローチを決める。
※この「デモについて」の解説は、「東京事変」の解説の一部です。
「デモについて」を含む「東京事変」の記事については、「東京事変」の概要を参照ください。
- デモについてのページへのリンク