食品を加工して保存する方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:44 UTC 版)
塩蔵 食品に食塩を添加する方法。食品を塩度の高い状態に置くと浸透圧によって脱水が起こり、細菌の増殖を阻止する。塩漬けの漬物が典型で、魚介類の保存にも用いられる。 砂糖漬け 濃度50%以上の砂糖液に漬け、脱水作用によって細菌の増殖を抑える。例としてジャム、ゼリー、羊羹、加糖練乳など。 酢漬け 酢がもつ殺菌作用や、水素イオン濃度を変化させる性質を利用して細菌の増殖を抑える方法。 醤油漬け、味噌漬け 食塩の脱水作用を利用し、調味と同時に保存性を高める。 調味 - 調味加工の過程における加熱や脱水によって、保存性が高められる場合がある。例として佃煮など。 瓶詰・缶詰 調味加工した食品を瓶や缶に入れ、密封・脱気・加熱殺菌する。 塩乾 食塩の添加と乾燥によって、調味とともに保存を図る方法。塩分が多く水分が少ないほど長期保存に向く。魚介類の干物が例として挙げられる。 燻煙 塩漬けにした肉類や魚類を、木材を不完全燃焼させて発生させた煙の中に置き、脱水により殺菌する方法。煙の成分を食品が吸収し、特有の香気や風味がつく。 細菌・酵母・カビなどの利用 有用な細菌・酵母・カビを増殖させることで、他の細菌の増殖を抑える方法。食品の成分が変化し、風味が増す。例として、納豆、酒、味噌、醤油、チーズなど。
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