電気局の供給区域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 00:16 UTC 版)
「大阪市営電気供給事業」の記事における「電気局の供給区域」の解説
大阪市は1911年2月以来、電気鉄道事業を担当する部署として「電気鉄道部」を設置しており、市営電力供給事業も同部の管轄としていたが、1923年10月1日の大阪電灯からの事業買収(電灯市営化)にあわせて電気鉄道部を廃止の上で「電気局」を新設した。この大阪市電気局では、大阪電灯の供給区域のうち以下の部分を引き継いだ。「電灯・電力供給区域」は電灯・電力双方を供給する区域、「電力供給区域」は電力のみを供給する区域を指す。 電灯・電力供給区域大阪市全域 東成郡城東村・榎本村・中本町・神路村・鶴橋町・小路村・生野村・天王寺村・住吉村・安立町・敷津村・墨江村・依羅村・長居村・田辺町・北百済村・南百済村・平野郷町・喜連村の全域 榎並町・鯰江町のうち各一部 西成郡南部今宮町・津守村・玉出町・粉浜村の全域 西成郡北部伝法町・豊崎町の全域 稗島町・鷺洲町・中津町のうち新淀川左岸(南側)の地域 電力供給区域(1邸宅または1構内あたり100馬力以上の供給に制限)西成郡北部川北村・千船町・福村・歌島村・神津町・北中島村の全域 稗島町・鷲洲町・中津町のうち新淀川右岸(北側)の地域 以上の地域のうち電灯電力供給区域ではすべて大阪電灯時代に供給が始められていたが、電力供給区域では未開業であった。 市営化から1年半が経過した1925年(大正14年)4月、市域拡張により東成郡・西成郡所属の全町村が大阪市へと編入された。この際、旧東成郡の地域には東成区・住吉区(1932年に東成区より旭区を分区)、旧西成郡の地域には西成区・西淀川区・東淀川区がそれぞれ成立している。5区のうち、東成区には旧城北村・古市村・清水村、東淀川区には旧西中島町・豊里村・新庄村・大道村・中島村という供給区域外であった地域が含まれる。従って、市域拡張後の電灯・電力供給区域は大阪市のうち新淀川以北の地域(西淀川区・東淀川区の各一部が該当)と旭区の一部を除いた地域、電力供給区域は大阪市のうち新淀川以北の西淀川区全域と東淀川区の一部となった。 市域拡張後の1926年(大正15年)6月、電気局の手によって未開業であった電力供給区域のうち東淀川区に属する地域にて供給を開始した。続いて同年12月には、西淀川区に属する地域においても供給を開始している。
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