電気審判機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 04:55 UTC 版)
電気審判機は大きな国際および国内試合のすべて、また地方大会のほとんどで使用されている。電気審判機を用いる場合、フルーレとサーブルではさらに別の防具が必要となる。 フルーレ選手は胴体から足の付け根までを覆う通電されたベスト(メタルジャケット)を着用する。 サーブル選手は通電されたベスト、および袖とマスクを着用する。どちらの種目でも、選手の剣は有線で結ばれる。 相手選手を突くことによって電気回路が閉じてブザーが鳴り、審判に突きが有効であったことを知らせる。 審判は理論上、自由に攻撃権を監視することが可能であり、突きが有効であったかどうかを判定する副審判も不要となる(非利き腕での防御などのルール違反を監視する副審は一定レベル以上の試合、また選手からの要求があった場合必須となる)。 フルーレとエペでは、先端がスイッチ状になって剣身に電線を埋め込んだ剣を用いる。 電気サーブルでは、導入当時はセンサーが感知した際にのみ電流が流れるように設定されたが、センサーの不具合の多さにより、非センサー式が導入された。自分の剣が相手のメタルジャケット、籠手、マスクに触れれば電気回路が成立し電流が流れるシステムである。 有効な「突き」「斬り」を決めた選手の側のピスト外周が発光する。
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