雲竜編(第6巻)
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武林館トーナメントはいよいよ佳境。第二の準決勝において菊千代と志村が因縁の再戦を果たす。菊千代は権謀術数の影に隠されていた志村の真の実力に驚嘆し、志村は菊千代の実力の底深さに畏怖の念を抱く。意識が飛んでも戦い続ける両者はいつしかルールさえ忘れ、いかなる手を使っても相手を倒そうとする。菊千代が倒れた志村にマウントポジションを取って殴りつければ、志村は重明ゆずりの一本貫き手で菊千代の急所を深々と貫き、突き離す。もはや空手ではないと判断した審判は勝負なしを告げた。結果、武林館トーナメントは第一の準決勝で文平を判定で下した新人プロレスラー、室戸武志が優勝するという大番狂わせに終わったのだった。 それから時を置いて、元武林館の空手家であった団君麻呂が主催するNKトーナメントの幕が切って落とされた。念願だった顔面攻撃ありのルール下で宿敵・麻生誠との再戦を期する鳴海だが、主催者側の思惑により実力者とばかり対戦させられ、決勝に進むも大きなダメージを受ける。決勝戦では麻生が鳴海を圧倒、セコンドに付いていた菊千代が涙ながらに止めるが、鳴海は戦い続ける。全力を出し尽くした鳴海だったが、肉体に大きな代償を負う。 その後、金沢にいた久我重明の兄、伊吉のもとに見慣れない男たちが現れた。その1人、鹿久間源という巨漢は伊吉を圧倒し、通常の格闘技のものではない投げ技で止めをさす。男たちの狙いは久我重明である。
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