雲粒の大きさと浮遊する条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 02:08 UTC 版)
粒の直径は大体3μm(マイクロメートル)~10μm(=0.003mm~0.01mm)程度で、ヒトの赤血球の直径(6~8μm)と同じくらいである。10μmの雲粒の落下速度は最も速い終端速度で1cm/s(センチメートル毎秒)程度となる。雲粒を支えて空中に浮かせるためには、これと同じかより速い速度で上向きの風が吹かなくてはならない。普通の上昇気流(上昇流)は平均風速が1m/s以上で、このような上昇流は地球大気の至る所に存在するため、これを十分支えて浮かべることができる。 ただし、雲の中にはこれよりも大きな水滴や氷晶がある。雨粒は0.1mm~5mm程度であり、この大きさの雲粒の落下速度は30cm/s~10m/sと速く、上昇気流の強さ次第で雲の中を浮遊したり落下したりする。落下して地上に到達すると雨や雪などになる。
※この「雲粒の大きさと浮遊する条件」の解説は、「雲粒」の解説の一部です。
「雲粒の大きさと浮遊する条件」を含む「雲粒」の記事については、「雲粒」の概要を参照ください。
- 雲粒の大きさと浮遊する条件のページへのリンク