うんりゅうず〔ウンリユウヅ〕【雲龍図】
雲竜図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 06:23 UTC 版)
「信楽院 (滋賀県日野町)」の記事における「雲竜図」の解説
天井に、日野出身の画家・高田敬輔(たかだけいほ)の手により、寛永3年(1743年)頃に描かれた水墨画「雲竜」の大作がある。荒れ狂う龍の姿を中央に配した雲竜図で、周囲に八大龍王、韋駄天、飛天図を描く。雲竜図の大きさは縦横11メートル。 高田敬輔(1674-1755)は、日野商人から転身して日野画壇の祖となった絵師で、京の狩野派に師事し、雪舟の技法を習得した。墨の濃淡を活かした大胆な筆致が特徴で、多くの作品を残した。信楽院の雲龍図は、高田敬輔の技法が最大限に発揮された傑作と称賛される。 2020年(令和2年)10月に滋賀県立琵琶湖博物館のB展示室がリニューアルされた際には、信楽院の雲竜図をモデルとして竜の展示がなされた。 高田敬輔は日野町大窪の出身で、大窪にある遠久寺には、高田敬輔の親族である高田敬徳が描いた雲竜図も残されている。
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