関心の再燃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:06 UTC 版)
「エリザベス・キャディ・スタントン」の記事における「関心の再燃」の解説
スタントンへの関心が再燃するきっかけは、1999年にケン・バーンズほかが制作したドキュメンタリー番組 Not for Ourselves Alone: The Story of Elizabeth Cady Stanton & Susan B. Anthony(仮題「私たちだけのためではない:エリザベス・キャディ・スタントンとスーザン・B・アンソニーの物語」)のテレビ放映である。女性参政権運動に熱心な一個の活動家としてではなく、スタントンがその中心として務めたアメリカの女性参政権、女性にかかわる法律改訂および女性の社会的役割そのものにいたるさまざまな方面における立場に注目が集まったのである。 同じ1999年にはテッド・オーブの「When Anthony Met Stanton」という題名の彫刻が公開される。1851年5月12日にアメリア・ブルマーがスタントンにスーザン・B・アンソニーを紹介したことを記念した作品で、女性3人を実物大のブロンズ像にかたどり、3人が初めて顔を合わせたニューヨーク州セネカフォールズのヴァンクリーフ湖を見下ろす場所に設置された。 エリザベス・ドール上院議員(共和党-ノースカロライナ州)は2005年11月8日に第109回議会 (2005-2006) に「エリザベス・キャディ・スタントン妊娠・育児学生サービス法」を提議し初導入する。この法により教育長官名で高等教育機関を対象に各年200件、年度予算1千万アメリカドルを助成するパイロット事業 (2006年–2010年) を発令、それぞれの大学に専門の部署を設けて妊娠・子育て期間の学生へのサービス提供を実施し、モデル事例を集積する大学構内の事務局では母親や父親として子育て中や妊娠中、または養子縁組を間近に控えたり、子どもを養子に出す予定もしくは出した直後の学生を対象に、サービスを提供する。 アメリア・ブルマー、ソジャーナ・トゥルースおよびハリエット・R・タブマンとならび、スタントンはアメリカ聖公会の月別の聖人(英語)として7月20日に記念される。 アメリカ財務省長官リューは新規発行予定の10ドル札の絵柄を2016年4月20日に発表、20ドル札表紙のハリエット・タブマンほか、キャディ・スタントンとルクレティア・モット、ソジャーナ・トゥルース、スーザン・B・アンソニーならびにアリス・ポールの肖像を記すと発表する。2020年は修正憲法第19条の成立記念の年であり、すなわちアメリカ人女性が投票権を獲得して100周年を迎えることから、新デザインの5ドル札、10ドル札、20ドル札が発行される予定。
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