鎌倉sgの中止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 13:56 UTC 版)
発端は鎌倉市長松尾崇が東京で武雄市長(当時)樋渡啓祐からF&B良品の話を聞いたことだった。松尾はまず市民活動部に随意契約させようとして2012年6月と8月に株式会社SIIISの説明を受けさせたが、市民活動部は既に同様のシステム運用を手掛ける事業者が多数あるため随意契約はできず一般競争入札となるとして断った。松尾は代わりに政策創造担当を当てて2013年1月に神奈川県から起業支援型地域雇用創造事業として補助金を得ようとした。しかし契約相手であるF&Bホールディングス企業連合が県外の団体なため事業に該当せず、3月に重点分野雇用創出事業へと変更した。6月議会で補正予算案が議決、7月に補助金交付が決定、9月に業務委託契約が締結された。SIIIS東京オフィスから補助金で雇用する求人が勤務地東京として登録・公開され、2名が採用となったとされる。 10月1日に武雄市でFB良品について住民訴訟が起こされたことを受け、18日に総務常任委員会協議会が開催された。補助金について厚生労働省から納税義務のない相手に消費税を支払うことのないよう通達が出ているが、契約相手であるF&Bホールディングス企業連合が納税義務のない任意組合であり、その構成員である武雄市にも消費税がかからないことから、鎌倉市が支払うことになっている消費税が問題となり、支払うべき消費税の額を決める根拠として企業連合の出資比率が求められた。 22日に総務常任委員会協議会が再開され、SIIISは利益の分配を契約ごとであると説明。鎌倉市との契約では武雄市には分配しないと回答して来たが、求められていた出資比率は提出されなかった。30日の総務常任委員会協議会では要求された資料が揃わないことを受け、31日に予定されていたサイトの開設が延期された。 武雄市から文書が到着して11月19日に総務常任委員会協議会が再開されたが、文書では武雄市が消費税を適正に処理するとされており、武雄市が免税者であるにも関わらず鎌倉市が武雄市分も消費税を支払うことになる問題は未解決のままだった。12月になり市議会定例会が始まっても適切な説明が行われることはなく、19日に市長が断念し中止が決まった。 後に2012年3月から2013年12月までの武雄市の出資が400万とされる文書が開示された。
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