国鉄キハ43000形気動車
(鉄道省キハ43000形気動車 から転送)
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国鉄キハ43000形気動車(こくてつキハ43000がたきどうしゃ)は、鉄道省が1937年(昭和12年)に試作した電気式ディーゼル動車。
- ^ ドイツのフリーゲンダー・ハンブルガーやアメリカのパイオニア・ゼファーなど。
- ^ 私鉄では1932年(昭和7年)の中国鉄道キハニ120、キハニ130が最初であった。
- ^ 車両重量が重いため、通常の簡易式連結器ではキハ1両の回送も不可能であった。
- ^ 水平直列6気筒、排気量30,536 cc。連続定格出力240 PS/1,300 rpm。
- ^ 同程度の技術水準で設計製造する場合、高圧に耐える必要のあるディーゼルエンジンは同クラスの出力のガソリンエンジンと比較して重くなる傾向がある。例えば、戦後の日本国有鉄道で気動車用制式機関となったDMH17は自重1.4 t、その原型となったGMH17は自重1.0 tで4割増となっており、機関の出力重量比が6.67 kg/PSから9.3 kg/PSに大きく悪化している。これと比較すれば、出力の20 %増と機関寸法のダウンサイジングを実現しつつ出力重量比の悪化をDMH17の場合よりも低いレベルに抑える本系列用機関の設計は、少なくとも本形式が計画された当時の日本の工業技術水準に照らして検討する限りは、おおむね妥当な設計であったと言える。
- ^ 定格600 Vで150 kW/1300 rpmで起動電動機兼用。
- ^ 端子電圧600 V時定格出力80 kW/800 rpm。
- ^ 3両編成、定員乗車での重量あたりの機関出力は3.88 PS/tで、単純比較すると、同じ電気式気動車の相模鉄道キハ1000形の5.18 PS/tなどよりもむしろキハニ36450形の3.73 PS/tや満鉄ジテ1型編成の3.42 PS/tに近く、機械式のキハ42000形の4.69 PS/tとも比べるべくもなく、性能もそれに見合ったものであったと推定される。
- ^ 100 V-224 Ah。
- ^ それぞれ、キハ用動台車がTR30、同付随台車がTR31、キサハ用車軸発電機付き付随台車がTR32、同車軸発電機無し付随台車がTR33、と付番された。
- ^ 一般に電動車用のTR25系は2,500 mm、付随車用のTR23系は2,450 mm、といずれも本系列のものより軸距が長かった。
- ^ 『幻の国鉄車両』(JTBパブリッシング、2007年)P137
- ^ 連結器の強度の関係で先頭部を突き合わせた2両編成であった。また、廃車後も1955年時点ではまだ浜松工場に残存していた。
- ^ 形式はDT18、DT18Aと改称されていた。
- 1 国鉄キハ43000形気動車とは
- 2 国鉄キハ43000形気動車の概要
- 3 運用
- 4 脚注
固有名詞の分類
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