酒泉宇宙センターとは? わかりやすく解説

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酒泉宇宙センター

分類:宇宙開発機関
名称:酒泉宇宙センター(Jiuquan Satellite Launch Center)
小分類:打ち上げ射場
国名:中国
所在地:甘粛省酒泉
設立年月日:1956年

酒泉(チウチュワン)宇宙センターは、当初東風(ドンフ)センター呼ばれる中国人民解放軍弾道ミサイル実験場として建設された、中国では最も歴史のある打ち上げ射場です。人民解放軍第二砲兵(戦略ミサイル)部隊運用する弾道ミサイル東風(DF)シリーズ呼ばれるのは、この試験場の名称に由来してます。1956年6月施設の建設始まり1960年9月1日ソ連製のR-2短距離弾道ミサイルを初試射1962年3月には初の国産ミサイル、DF-2(東風2号)も試射されています。中国初の衛星打ち上げ1969年11月1日長征1(CZ-1)によるものでしたが、失敗終わりました。2ヵ月後の1970年1月10日開発研究衛星打ち上げ行ない同年4月24日東方紅(DFH)通信衛星「毛1号」が中国初の人工衛星となりました以後、酒泉宇宙センターでは30数回打ち上げ行なっていますが、比較高緯度にあるため静止軌道への打上げ四川省西昌(シーチャン)宇宙センター実施されており、酒泉では2段式の長征1型(CZ-1)、長征2型(CZ-2)シリーズによる低軌道への衛星投入が行なわれています。

1.どのような組織になっているの?
酒泉西昌、そして山西省の太源(タイユワン)の3ヵ所ある宇宙センター西安衛星追跡センター(XSCC)は国務院中央軍事委員会国防科学技術工業委員会中国衛星打上げ管制局の管轄下にありますこのため4つ施設には第20基地(酒泉)、第25基地(太源)、第26基地(西安)、第27基地(西昌)という、軍の基地番号与えられています。

2.地図上でどの辺にあるの?
センターの名前となった甘粛省都市酒泉からはかなり離れたゴビ砂漠南端部、シュワンチェンーツという近くありますこのため当初はシュワンチェンーツ東風センターとも呼ばれていました

3.これまで打ち上げたロケット人工衛星は?
ロケットは、長征1型(CZ-1)、長征1D型(CZ-1D)、長征2C型(CZ-2C)、長征2D型(CZ-2D)、長征2F(CZ-2F)、FB-1があります
人工衛星は、東方紅(DFH)通信衛星実践(SJ)科学観測衛星FSW多目的衛星神舟無人宇宙船などがあります




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