郡山総合体育館とは? わかりやすく解説

郡山総合体育館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 05:05 UTC 版)

郡山総合体育館(宝来屋 ボンズアリーナ)HORAIYA BONDS ARENA
施設情報
旧名称 宝来屋 郡山総合体育館(2018年1月4日 - 2025年3月31日)[1][2]
愛称 宝来屋 ボンズアリーナ
正式名称 郡山総合体育館
用途 屋内スポーツ
収容人数 5,013人[3]
設計者 山下設計[4]
事業主体 郡山市
管理運営 郡山市
構造形式 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
敷地面積 20,870 m2
建築面積 9,239.98 m2
延床面積 13,079.83 m2
階数 地上3階
竣工 1973年昭和48年)
所在地 963-8021
福島県郡山市豊田町3番10号
位置 北緯37度23分50.5秒 東経140度21分50.1秒 / 北緯37.397361度 東経140.363917度 / 37.397361; 140.363917 (郡山総合体育館(宝来屋 ボンズアリーナ)HORAIYA BONDS ARENA)座標: 北緯37度23分50.5秒 東経140度21分50.1秒 / 北緯37.397361度 東経140.363917度 / 37.397361; 140.363917 (郡山総合体育館(宝来屋 ボンズアリーナ)HORAIYA BONDS ARENA)
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郡山総合体育館(こおりやまそうごうたいいくかん)は、福島県郡山市にある体育館である。

命名権導入により、2025年4月より宝来屋 ボンズアリーナ(ほうらいや ボンズアリーナ)の名称が使用されている(詳細後述[1][2]

概要

B.LEAGUEに所属する福島ファイヤーボンズが、ホームアリーナとして使用している[5]。このほか、2024-25シーズンより開幕するバレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズも、愛知から福島県郡山市へ本拠地を移転したのに伴い、ホームアリーナとして使用している[6]

これまでにABBAイエロー・マジック・オーケストラスティーヴィー・ワンダー小室哲哉など、国内外の大物ミュージシャンのコンサート会場としての利用実績がある。

また、4月から12月の毎週日曜日の朝には駐車場で農産物の朝市『郡山市おはよう市場』が開催されている[7]

沿革

施設

  • 大体育館(9,078 m2 - バレーボール3面分+固定観客席2,556席)
  • 小体育館(929 m2 - バレーボール1面)
  • 柔道場(677 m2 - 2面)
  • 剣道場(677 m2 - 2面)
  • トレーニング室
  • 会議室(スポーツ関連の会議の利用を優先)

改修工事

2024年で開館から50年を迎えた当体育館を始め、開成山地区の4つの体育施設(ヨーク開成山スタジアム、郡山ヒロセ開成山陸上競技場、開成山弓道場)は老朽化が顕著となっている。このため、民間活力を取り入れた機能向上ならびに開成山エリアの優位性を活かした魅力アップを目指し、開成山公園と合わせ一体的に整備を進めるものである[12]

当体育館は2026年B.LEAGUE再編に伴い、新B1(Bプレミア)基準に対応するアリーナとなる。スポーツ観戦をはじめ、コンサートや会議などさまざまな用途に対応すべく、観客席増設や体育館床の更新、壁面4箇所に大型ビジョン(縦3.5メートル・横6メートル)の新設、照明のLED化、音響や換気システムの刷新[3]、多目的トイレを含むトイレ数の増設、多目的室や会議室の新設などを行った。この改修工事に伴い、体育館の2階には個室観覧席(VIP席)、1階には移動式の観覧席が設けられ、座席数が2556席から5013席へ増加した[3]。このほか、開成山公園への往来が楽になるよう、公園と大体育館の間を通る内環状線の上空に、ペデストリアンデッキを設置した[9][5][13]

2022年5月に施設所有者である郡山市が施設改修及び維持管理を行う事業者を公募、その結果郡山市内に本社を持ち人材派遣業やスポーツ施設の管理運営を行う「ゼビオコーポレート」を代表とする「開成山クロスフィールド郡山株式会社」が指定された [14]

改修工事に入る前の2023年9月、消火用スプリンクラーの設置数を消防法の基準を満たさない状態で44年間にわたり使用されていたことが判明。改修工事にスプリンクラー増設が追加されたため、着工は当初予定から約4か月、供用開始は半年遅れとなった[15]

工事費は、民間企業のノウハウ活用で約11億円を削減。体育館、陸上競技場を含む一連の整備費用を約75億円に抑えている[16]

2025年3月27日、郡山市はペデストリアンデッキの新設工事が同月末に完成すると共に、4月12日の4施設オープンに先行して、4月1日からペデストリアンデッキの利用開始を発表した[17]

施設命名権

施設命名権による呼称変遷
命名権による呼称 契約企業 契約料年額(万円) 契約期間
株式会社宝来屋本店 320 2018年4月1日-2023年3月31日
2023年4月1日-2025年3月31日

宝来屋本店

2018年4月に郡山市に本社を持ち、あま酒や味噌、麹など発酵食品の開発・生産を行っている「株式会社宝来屋本店」がネーミングライツを取得し、「宝来屋 郡山総合体育館」の愛称が設定された。契約期間は1期目が2023年3月末までの5年間で、2期目は2023年4月から2025年3月末までの2年間。

2025年4月の体育館リニューアルオープンを前に、同月付で愛称を「宝来屋 ボンズアリーナ」に変更した。福島ファイヤーボンズのホームアリーナであることを意味するほか、漢字表記からカタカナ表記にすることで新しく生まれ変わったイメージを市民に認識してもらい、ボンズという言葉本来の意味合いの通り、利用者を「つなぎ」、「つながる」施設として郡山市のスポーツの中枢拠点としての機能を果たしたい、という願いが込められている[1][2]

近隣

脚注

  1. ^ a b c 体育館の愛称変更について』宝来屋公式サイト、2025年2月3日https://www.e-horaiya.com/news_list/?p=787 2025年4月17日閲覧 
  2. ^ a b c 宝来屋郡山総合体育館新愛称 及び オープニングゲームの日程が決定!!』福島ファイヤーボンズ公式サイト、2025年1月31日https://firebonds.jp/news/detail/id=15569_list/?p=787 2025年4月17日閲覧 
  3. ^ a b c 郡山市の総合体育館がグランドオープンへ 座席数が2556席→5013席と大幅アップ!』日テレNEWS NNN、2025年4月11日https://news.ntv.co.jp/category/sports/fcf56b5cee0d9f4706a6441ec03d2c3ffc 2025年4月17日閲覧 
  4. ^ 山下設計"山下のあゆみ|会社案内|山下設計"(2013年2月3日閲覧。)
  5. ^ a b c 郡山総合体育館が新B1リーグへ対応。アリーナを起点とした新たな「市街地再開発」に結びつく可能性, ライフルホームズプレス公式サイト, (2024-08-21), https://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_01642/ 2024年8月21日閲覧。 
  6. ^ “福島県郡山市本拠地にデンソーが「SVリーグ」に参戦 競技力向上、地域活性化へ”. 福島民友. (2024年4月18日). https://www.minpo.jp/news/moredetail/20240418115926 2024年7月27日閲覧。 
  7. ^ 農産物直売所”. 郡山市公式ホームページ. 郡山市. 2023年2月27日閲覧。
  8. ^ 陸上競技場、24年2月着工 郡山・開成山地区施設整備事業日程, 福島民友新聞, オリジナルの2023-03-19時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20230319032101/https://www.minyu-net.com/news/news/FM20230319-765037.php 2023年3月19日閲覧。 
  9. ^ a b c 開成山地区体育施設整備事業, 郡山市公式ホームページ, (2024-07-18), https://www.city.koriyama.lg.jp/site/ppp/18565.html 2024年8月21日閲覧。 
  10. ^ 宝来屋アリーナ“熱気” ボンズ公式戦、最多4616人 郡山の体育施設新装』福島民友公式サイト、2025年4月13日https://www.minyu-net.com/news/detail/2025041310514335242 2025年4月17日閲覧 
  11. ^ 2日間で約9000人観戦 新装アリーナで福島ファイヤーボンズがこけら落とし・福島』福島中央テレビ、2025年4月14日https://news.ntv.co.jp/n/fct/category/sports/fcc98f62277f54436ab89c6c3292363b33 2025年4月17日閲覧 
  12. ^ 郡山市の総合体育館など4つの体育施設 4月12日オープン 体育館は「宝来屋ボンズアリーナ」へ愛称変更, FTV 福島テレビ, https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2025/01/2025013100000012.html 2025年2月28日閲覧。 
  13. ^ 郡山総合体育館の工事進捗状況, 郡山クロスフィールド公式サイト, https://kaiseizan-koriyama.jp/sougotaikukan 2024年8月21日閲覧。 
  14. ^ (PDF) 開成山地区体育施設整備事業の特定事業契約の締結及び指定管理者の指定, https://www.city.koriyama.lg.jp/uploaded/attachment/56766.pdf 2025年2月28日閲覧。 
  15. ^ 郡山市の総合体育館で消火設備一部未設置 44年間違反状態続く, 朝日新聞, https://www.asahi.com/articles/ASR9H7HH1R9HUGTB00G.html 2025年2月28日閲覧。 
  16. ^ VIP席も用意 資材価格高騰のなか民間ノウハウで事業費圧縮にも成功 完成した「宝来屋ボンズアリーナ」の内部公開 福島・郡山市』日テレNEWS NNN、2025年4月2日https://news.ntv.co.jp/category/economy/fc32b9df3cc9724fe787df7530bdefa09c 2025年4月17日閲覧 
  17. ^ 開成山公園と体育館をつなぐペデストリアンデッキ、4月から利用開始』福島民友公式サイト、2025年3月28日https://www.minyu-net.com/news/detail/2025032809520034691 2025年4月17日閲覧 

関連項目

外部リンク





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