通信販売や海外・業務渡航への注力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:05 UTC 版)
「阪急交通社」の記事における「通信販売や海外・業務渡航への注力」の解説
当社は創業時から航空貨物との併営で業務渡航に強かった関係で、店頭販売を主力とする同業他社と比較して店舗数が少なかった。そのため、雑誌や新聞、ダイレクトメールによる専用カタログなどの媒体を活用して消費者にパッケージ・ツアー商品の宣伝を行う通信販売に早くから注力し、1985年(昭和60年)から新聞での定期的募集広告を始めて1989年(平成元年)からは通信販売部門に「トラピックス」というブランド名の使用を開始し、この事業を専門に扱うメディア販売センターを設立し、1999年(平成11年)には会員向け情報誌「トラピックス倶楽部」を創刊して集客力の強化を図った。 全食事全観光付きで添乗員同行という完全な旅行パッケージ商品の形態でありながら、商品数を絞り込むことで価格を安く設定したため、添乗員付き商品を望む中高年層の支持を受け、利用者の70%以上を55歳以上が占めるなど人気を集め、2001年(平成13年)以降は高級ブランドの「ロイヤルコレクション」やゆとりを特徴とする「クリスタルハート」を合わせた通信販売で取扱高の約80%を上げるに至った。 毎週末の新聞広告による募集を行って電話などで受け付ける形態を定着させたため、2005年(平成17年)度に新聞広告出稿量が前年度1位のトヨタを抜いて1位となるほど、多くの新聞広告を打っている。(その後8年連続全業種で1位。) また、国際航空業務を主力として創業した経緯から、他の大手旅行会社とは逆に海外旅行の取り扱いが国内旅行を上回る、海外旅行に強みを持つ旅行会社となっていた ほか、後に当社と合併した阪神電気鉄道航空営業部も海外業務渡航に注力して収益力の強化を図っていた。 1992年(平成4年)から1997年(平成9年)には東急観光(現 東武トップツアーズ)と業務提携してと共同出資で海外旅行専門の旅行商品卸売会社ヴィータを設立して共同での海外旅行パッケージの開発を行っていた。
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