近年の日本メーカーのモデルの変化について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 02:12 UTC 版)
「モンキーレンチ」の記事における「近年の日本メーカーのモデルの変化について」の解説
近年の傾向として、長時間の作業においても疲れないように柄に肉抜きの窓を設けて軽量化したものが多い。また、ボルトをつかむアゴ部分が薄くなった物も登場し、ダブルナットなどの作業もしやすくなっている。 日本のトップメーカーは、LOBTEX社である。長年モンキーレンチのトップメーカとしてJIS規格品を製造販売してきた。1928年に製造を開始し、1932年日本初のオールドロップフォージングによるモンキーレンチ製作に成功。1951年にモンキーレンチでは全国第一号のJIS表示認可を受けている。 しかし、1998年12月に自らJIS規格外モンキーレンチである「ハイブリッドモンキレンチ」(意匠登録第1064439号)を発売した。これは、スウェーデンで発明されてから100年変わることのなかったモンキーレンチを現在のユーザニーズの変化に対応した画期的ヒットモデルとなった。「質量を小さく・軽く・全体の幅を薄く・口幅の開きを従来品よりも大きく」したのである。 「ハイブリッドモンキレンチ」をヒットさせたLOBTEXは、その後「ポケットモンキ」をシリーズ追加している。これは、「ハイブリッド品」の本体長さを短くした商品で狭い所や大きなトルクを必要としない部材での使用を対象としており、これもまたモンキーレンチの革新的モデルとして市場に受け入れられた。 他メーカーとしては、TOP社も2001年1月(意匠登録第 1134130号)「エコワイドモンキレンチ」としてLOBTEX社同等品をそろえ、2007年8月発売のKTC社(意匠登録第 1288723号)「モンキレンチWN」を入れて競合している。 構造は異なるが、モンキーレンチにラチェット機能を持たせた「オートレンチラチェット式」を1982年にAIGO社が商品化している。新潟県作業工具協同組合企画「アルツール」のアルミ合金を主要材料としたモンキーレンチもAIGO社が商品化している。
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